作成日
:2022.12.27
2023.06.19 13:01
GEMFOREXは、サービスを2023年5月31日時点で一時停止すると発表しました。これを受けて当サイトMyforexでは、当面の間、同ブローカーの推奨を控えさせていただきます。本記事の内容が、上記の決定より前の情報となる点につきまして、ご承知おきください。
2022年12月23日、海外FX業者のGEMFOREX(ゲムフォレックス)は、オリジナル仮想通貨「GEMFOREXコイン(GFC)」をリリースすることを発表しました。GEMFOREXでは怒涛の7日間と題して、12月15日より2022年の出来事や2023年にリリース予定のサービスを発表しています。
12月16日にはスワップフリー口座、19日には上位者山分けバトルをリリースすることを発表していました。怒涛の7日間ではリリースを予告するのみで、取引条件などの詳細は未発表です。今後はこまめに情報をチェックする必要がありそうです。
海外FX業者が仮想通貨を発行した例は過去にもありました。BigBoss(ビッグボス)でも2022年にオリジナル仮想通貨「BigBossコイン」をリリースしています。GEMFOREXコインがリリースされれば、日本語対応の海外FX業者としては2例目となります。
GEMFOREXコインに関しては、今のところ先行販売されることが発表されているだけで、発行時期や供給量などの詳細は、今後発表される予定です。BigBossコインと同様に何段階かに分けてリリースするものと考えられます。
BigBossコインは、これまでにエアドロップやプレセールで発行されています。10月にはエアドロップキャンペーンが開催され、対象口座の取引数に応じてBigBossコインが付与されました。
また、10月には一部のユーザー向けのプライベートセール、11月にはトークンセール券を持つユーザーを対象とするプレセールが実施されています。2023年にはBigBossが運営する仮想通貨取引所CRYPTOS(クリプトス)へ上場予定です。
今後は誰でもBigBossコインの購入、売却が可能になり、より手軽に取引できるようになるとみられます。
海外FX業者が発行する仮想通貨を購入するメリットは、値上がりが期待できる点にあります。発行直後の価格が低い時期に仮想通貨を購入できれば、値上がりによる利益を得られる可能性があります。
先行購入では、価格が固定されています。一方、取引所に上場すれば、価格は市場で決定されます。上場直後は特に値段が上がりやすい傾向にあるため、先行購入で安く買えば、値上がり益が得られる可能性があります。
加えて、海外FX業者が発行する仮想通貨には特典が用意されています。例えば、BigBossコインでは、一定数を保有することでレバレッジの上限を緩和するサービスを提供する予定です。また、BigBossコインの保有期間に応じてポイントを付与したり、利回りを還元するなどの特典も提供される予定です。
現時点では詳細は不明ですが、GEMFOREXコインでも何らかの特典が付与される可能性もあります。
2022年以降の仮想通貨(暗号資産)は全般的に下降気味です。
仮想通貨全体について時価総額推移を確認しますと、チャート左側の2017年末に小さな山があり、右側の2021年末に大きな山があります。2017年末の山は低く見えますが109兆円という巨額であり、当記事執筆時点の時価総額とほぼ同じです。
すなわち、仮想通貨全体が停滞しているように見えても、2017年末の熱狂時代と同じということであり、多くの人々が仮想通貨の世界で引き続き活動しています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨を分野ごとに分けると、価格を期待通りに維持できずに苦労している例もあります。代表例はPlay to Earnです。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
Play to Earnに注目が集まったのは2021年を中心とする時期で、この時期にPlay to Earn銘柄の価格が大きく上昇しました。その上昇幅は10倍以上という例が珍しくなく、いかに注目が集まっていたかが分かります。
しかし、2022年に入ってからの下落率も大きく、10分の1以下になる例が多数あります。中には数百分の1以下になる例もあり、仮想通貨全体と比べて下落率が大きいです。
価格が下落すると損する人が多数出ますから、仮想通貨から退出する人もいる模様で、仮想通貨取引所の従業員数削減がニュースになるなどしました。これらの状況を受けて、仮想通貨冬の時代と呼ばれることもあります。
しかし、価格の低迷は仮想通貨の終わりを意味するのではなく、開発活動は継続しています。
例えば、2022年12月に新ブロックチェーン「OASYS」が公開されました。これはゲームに特化したブロックチェーンで、セガやスクウェア・エニックスなど有名企業が多数参画するプロジェクトです。
直近の状況は仮想通貨冬の時代ですが、様々な分野でブロックチェーン技術が導入されており、各国の法定通貨でさえブロックチェーンでの管理が研究されています。このため、各社は将来に備えて投資活動を継続しています。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)がGEMFOREXコインを発行するのも、将来を見据えた投資活動の一環だといえそうです。なお、取引所の独自コインはすでに複数が発行されており、Binance(バイナンス)のBNBやHuobi(フォビ)のHuobiトークン(HT)が有名です。
取引所トークンを保有すると、その取引所での取引手数料が割引になったり、ステーキングで収入を得たりできます。GEMFOREXコインの場合も、保有すると何か特典をもらえると期待できます。
12月23日で怒涛の7日間は7日目を迎えました。7日間に発表された内容は以下のとおりです。
1日目 | ナイジェリアのFXブローカー買収 |
---|---|
2日目 | スキャルピングフリー口座が誕生 |
3日目 | 上位者山分けトレードバトル |
4日目 | ロースプレッド口座スワップフリー化 |
5日目 | レバレッジ無制限口座リリース |
6日目 | ガチゼロ口座1万人追加招待 |
7日目 | GEMFOREXコイン先行販売スタート |
1日目のFXブローカー買収以外は、ほぼ新サービスの発表でした。いずれも予告のみで詳細は発表されていませんが、2023年内にリリースされる予定です。GEMFOREX(ゲムフォレックス)によると、レバレッジ無制限口座とロースプレッド口座のスワップフリー化は、ユーザーの要望が多く、2023年の早い段階でのリリースを目指すとしています。
ガチゼロ口座は、取引手数料無料・通貨ペアのスプレッドゼロと、取引コストを徹底的に抑えた口座です。招待制の特別口座のため、GEMFOREXから招待状を受け取ったユーザーしか開設できません。これまでは少数のユーザーのみの招待にとどまっていたようですが、6日目には追加で1万人を招待することが発表されました。
GEMFOREXでは、2023年に大幅なサービス強化を図ろうとしていることがうかがえます。
先述の通り、新口座を2種類リリースすることが決まっています。スキャルピング口座では、従来よりもスキャルピングに関連する制限が緩和されると考えられます。スキャルピングをメインに取引しているユーザーは、今後の発表に注目する必要があるでしょう。
無制限レバレッジを採用している海外FX業者では、有効証拠金額に応じてレバレッジが変化する仕組みを採用しているケースが多いです。GEMFOREX(ゲムフォレックス)でも同様の仕組みが採用されるものと考えられます。どの程度の証拠金額で無制限レバレッジの対象となるのか確認する必要があるでしょう。
怒涛の7日間での発表内容は、あくまでもリリース予定のサービスの予告のみです。新口座の詳細なスペックを知るには、GEMFOREXの発表を待たなければなりません。GEMFOREXでの口座開設を検討している方は、こまめに情報をチェックした方がよいでしょう。
作成日
:2022.12.27
最終更新
:2023.06.19
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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