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BinanceのDeFiステーキングとは?やり方やリスクも解説

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update 2022.09.28 16:33
BinanceのDeFiステーキングとは?やり方やリスクも解説

update 2022.09.28 16:33

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングは、仮想通貨(暗号資産)を預けるだけで利息を得られるサービスです。DeFiステーキングでは、Binanceを介してDeFiプロジェクトに参加しますが、この点で「定期ステーキング」と異なります。

DeFiステーキングには、DeFiプロジェクト(ブロックチェーンを活用した金融サービスの一種)に関わるからこそのリスクもあります。本記事では、DeFiステーキングの仕組みやリスク、利用方法を解説します。

BinanceのDeFiステーキングとは

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングとは何かを、図解や他のサービスとの比較を用いて説明します。

DeFiステーキングの仕組み

DeFiステーキングを利用すると、BinanceがDeFiプロジェクトへの参加を代行してくれ、ユーザーは運用益を受け取れます。

BinanceのDeFiステーキングの仕組み
point DeFi(ディーファイ)とは

DeFiとは、ブロックチェーンを活用した金融サービスの一種です。従来の銀行等のような、管理者を必要としません。仮想通貨同士の交換だけでなく、金融サービスを中央管理から非中央管理に移行できるので、透明性や利便性の向上を助けると考えられています。

有名なDeFiサービスには、分散型取引所(DEX)に資産を貸し出して手数料を得る「イールドファーミング」があります。イールドファーミングは個人でも利用できますが、以下のような理由から、手を出しづらく感じることもあるでしょう。

  • 個人でのウォレット管理が必要
  • 貸出や貸出解除時にガス代が必要
  • 一般的に、英語が必須

DeFiステーキングを利用すれば、Binance内で簡単な操作をするだけで、DeFiプロジェクトに参加可能です。

定期ステーキングとの違い

Binanceの定期ステーキングも、預け入れにより手数料を獲得できるサービスです。一見似ていますが、DeFiステーキングと定期ステーキングは以下の点で異なります。

比較項目 DeFiステーキング 定期ステーキング
仕組み Binanceを介してDeFiプロジェクトに参加 Binanceに預け入れる
取扱銘柄数 14銘柄 280銘柄
預入期間 ・フレキシブル
(いつでも引き出し可能)
・定期(30日~120日)
定期(10日~120日)

仕組み

DeFiステーキング 定期ステーキング
Binanceを介してDeFiプロジェクトに参加 Binanceに預け入れる

取扱銘柄数

DeFiステーキング 定期ステーキング
14銘柄 280銘柄

預入期間

DeFiステーキング 定期ステーキング
・フレキシブル
(いつでも引き出し可能)
・定期(30日~120日)
定期(10日~120日)

取扱銘柄はDeFiステーキングと定期ステーキングで異なっています。どちらを選ぶかで迷った場合は、取扱通貨で比較してみましょう。

point ステーキングとは

ステーキングとは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨(暗号資産)の保有を続けることで、対価として報酬を貰える仕組みのことです。PoSでは、仮想通貨の保有を続けることでブロックチェーンのブロックの承認作業(ビットコインのマイニングに相当)へ参加でき、報酬として仮想通貨が付与されます。

ただしBinanceの「定期ステーキング」は、PoS以外の通貨の運用も可能であり、「PoSのステーキング」とは仕組み上異なっています。

また最近では、新たなステーキング方法として「リキッドステーキング」が注目されています。

DeFiステーキングは2種類

BinanceのDeFiステーキングは、以下の2種類に分けられます。

種類 特徴
フレキシブル ・毎日利息を受け取れる
・選べる通貨がより多い
・年利は比較的低い
定期 ・一定期間の預け入れで利益が確定
・年利は比較的高い
caution 一定期間の預けないと収益はゼロ

預入期間が指定されている「定期」を利用する場合も、利息は1日ごとに現物ウォレットに付与されます。しかし、途中で預け入れを解除すると収益は没収されます。途中解除があった場合、元本から収益分が差し引かれる仕組みです。

当記事執筆時点で、DeFiステーキングで運用可能な仮想通貨と年利は以下の通りです。(取り扱いがない場合「-」を記載しています。)

通貨名 フレキシブルの年利 定期の年利
LTC 1.40% ※売り切れ -
XRP 1.39% -
BUSD 1.25% 120日:4.6% ※売り切れ
ETH 1.00% 120日:3.9% ※売り切れ
BTC 0.72% 60日:3.1% ※売り切れ
DYDX - 30日:8.7%
AAVE - 30日:5.39%
USDT 1.18% -
SXP 0.85% -
LINK 1.40% ※売り切れ -
HARD 3.90% ※売り切れ -
XVS 4.12% ※売り切れ -
DAI 1.19% ※売り切れ -

LTC

フレキシブルの年利 定期の年利
1.40% ※売り切れ -

XRP

フレキシブルの年利 定期の年利
1.39% -

BUSD

フレキシブルの年利 定期の年利
1.25% 120日:4.6% ※売り切れ

ETH

フレキシブルの年利 定期の年利
1.00% 120日:3.9% ※売り切れ

BTC

フレキシブルの年利 定期の年利
0.72% 60日:3.1% ※売り切れ

DYDX

フレキシブルの年利 定期の年利
- 30日:8.7%

AAVE

フレキシブルの年利 定期の年利
- 30日:5.39%

USDT

フレキシブルの年利 定期の年利
1.18% -

SXP

フレキシブルの年利 定期の年利
0.85% -

LINK

フレキシブルの年利 定期の年利
1.40% ※売り切れ -

HARD

フレキシブルの年利 定期の年利
3.90% ※売り切れ -

XVS

フレキシブルの年利 定期の年利
4.12% ※売り切れ -

DAI

フレキシブルの年利 定期の年利
1.19% ※売り切れ -

DeFiステーキングのメリット

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングのメリットを紹介します。

DeFiサービスを簡単に利用できる

分散型取引所(DEX)を利用する場合、個人ウォレットへの送金やネットワーク設定、預け入れを1人で行わないといけません。しかし、DeFiステーキングを使えば、Binanceがそれらの操作を代行してくれます。ガス代や取引手数料の支払いも不要です。

また、DeFiステーキングは最小預入額が数百円など小さいものが多いので、少額でも利用可能です。

高利回り銘柄が追加されることも

BinanceのDeFiステーキングには、高利回りの銘柄が追加されることがあります。

銘柄(発表時期) 預入期間と標準年利
BUSD(2022年3月) 120日:13.33%
ETH(2022年3月) 120日:10.12%
BTC(2022年3月) 60日:8.19%
DYDX(2022年1月) 10日:41.89%
30日:25.12%
AAVE(2022年1月) 10日:25.18%
30日:6.49%

利用受け付けは先着順であり、売り切れ前に預ける必要があります。1人当たりの最大預入量は、数万円など少なめに設定されていることが多いですが、長期保有する銘柄があれば、積極的に利用したいですね。

caution 年利は毎日変動する

DeFiステーキングの年利は、毎日算出されます。当初は年利が高くても、後日低くなる可能性もあります。なお利用当日の年利は、DeFiステーキングの預け入れページから確認可能です。

DeFiステーキングのデメリット

DeFiステーキングでは、誰でも簡単にDeFiプロジェクトに参加して利息を受け取れます。しかし、デメリットもあるので注意が必要です。

プロジェクトのトラブルは自己責任

DeFiステーキング利用時には、以下のような警告が表示されます。

DeFiステーキングのリスク警告

Binance(バイナンス)はあくまで仲介役として機能するだけであり、ブロックチェーン上でのハッキングなど、トラブル発生時の損失は自己責任となります。この点は個人でDeFiプロジェクトを利用するときも同様ですが、理解しておきましょう。

利回りが低い銘柄もある

一定期間資産を預け入れることで利息を得られるサービスは、Binance内に複数あります。銘柄によっては、他のサービスの利回りがDeFiステーキングよりもお得なこともあります。

当記事更新時点(2022年9月)で、DeFiステーキングのフレキシブルロックと、同様に毎日利息を獲得できるフレキシブルセービングの比較結果は以下の通りです。

通貨名 フレキシブルロック フレキシブルセービング
BTC 0.72% 5.00%
ETH 1.00% 1.80%
USDT 1.18% 8.00%
BUSD 1.25% 8.00%
XRP 1.39% 0.45%
LTC 1.40% 0.32%
SXP 0.85% 1.00%
LINK 1.40% 0.20%
DAI 1.19% 2.20%

BTC

フレキシブルロック フレキシブルセービング
0.72% 5.00%

ETH

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.00% 1.80%

USDT

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.18% 8.00%

BUSD

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.25% 8.00%

XRP

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.39% 0.45%

LTC

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.40% 0.32%

SXP

フレキシブルロック フレキシブルセービング
0.85% 1.00%

LINK

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.40% 0.20%

DAI

フレキシブルロック フレキシブルセービング
1.19% 2.20%

資産は即座に引き出せない

DeFiステーキングで預けた通貨を引き出せるのは、48時間から72時間後になります。引き出しの申請は、Binanceのウォレットの「収益」画面からいつでも可能です。しかしフレキシブルロックであっても、引き出しは即座にできないので注意してください。

一方、Binanceのフレキシブルセービングでは、預けていた通貨を即座に引き出せます。フレキシブルセービングと比較して、DeFiステーキングは柔軟性の面で劣るといえます。

DeFiステーキングの利用方法

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングの使い方を紹介します。なお、DeFiステーキングを利用するには、開設済みのBinanceの口座が必要です。

預け入れの方法

手順1

以下のリンクより、DeFiステーキングのページにアクセスします。

DeFiステーキングはこちら link

手順2

リスク警告が表示された場合、内容を確認して「理解しました」ボタンをクリックします。

DeFiステーキングのリスク警告

手順3

預けたい通貨を探して「今すぐステーク」もしくは「確認」をクリックします。

DeFiステーキングの銘柄選択 DeFiステーキングの銘柄選択

手順4

必要な項目を選択・入力して「承認」ボタンをクリックします。

DeFiステーキングの注文画面

番号

項目名

説明

1

種別

「フレキシブル」もしくは「定期」を選びます。

2

ロック金額

投入金額を入力します。

3

サービス規約

規約確認後にチェックを入れます。

定期預け入れの期間が2種類以上ある場合、預入期間の選択も必要です。

手順5

表示内容を確認して、全てにチェックを入れて「確認」ボタンをクリックします。

DeFiステーキングの規約確認画面

手順6

「ステークに成功しました」と表示されたら完了です。

DeFiステーキングの注文完了画面

収益確認と解除の方法

手順1

以下のリンクより、ウォレットの「収益」ページにアクセスします。

ウォレットページはこちら link

手順2

「ステーキング」ボタンをクリックします。

Binanceの収益画面 Binanceの収益画面

手順3

「フレキシブルDeFiステーキング」もしくは「定期DeFiステーキング」をクリックします。

Binanceのステーキングの利息確認画面 Binanceのステーキングの利息確認画面

手順4

「累積金利」に累計の獲得利息が記載されています。

預け入れを解除したい場合は「償還」(預け入れ解除)をクリックします。期間ありのDeFiステーキングを利用している場合は「即時償還」をクリックすることで、途中償還が可能です。

DeFiステーキングの利息確認 DeFiステーキングの利息確認

手順5

償還量の入力と規約のチェックを行って「償還」ボタンをクリックします。

DeFiステーキングの償還

手順6

右上に「償還成功」という文字が出たら、償還の申し込みは完了です。

DeFiステーキング償還成功 DeFiステーキング償還成功

誰でも簡単にDeFiへ参加できる

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングは、手持ちの仮想通貨(暗号資産)を有効活用できるサービスです。簡単にDeFiプロジェクトに参加できる点もメリットです。

ただし、ブロックチェーン上のトラブルが自己責任になる点には注意しましょう。また、Binanceには「定期ステーキング」や「セービング」などの資産運用サービスもあります。比較の上、自身にあったサービスや利用方法を探してみてください。


Date

作成日

2022.08.24

Update

最終更新

2022.09.28

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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