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Poly Network、ハッキング事件の犯人が一部資金を返却

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update 2022.04.20 12:28
Poly Network、ハッキング事件の犯人が一部資金を返却

update 2022.04.20 12:28

約2億6,000万ドル相当の仮想通貨をPoly Networkに送金

異なるブロックチェーンの相互運用を実現するクロスチェーンプロトコルのPoly Networkからハッキングで約6億ドル相当の仮想通貨が流出した事件において、犯人が一部資金を返却していることが明らかになった。[1]

Poly Networkによると、犯人は盗み出した約6億ドル相当の仮想通貨の内、約2億6,000万ドル分を指定のウォレットアドレスに送金しているという。また、この犯人はトランザクションのメッセージでシステムの脆弱性を示すためにハッキングを実行したと説明し、資金を返却することも計画していたと伝えている。真意は明らかではないが、これに関してブロックチェーン分析会社Ellipticの共同創設者であるトム・ロビンソン氏は、盗んだ仮想通貨をロンダリングして現金化することが困難だった可能性があると言及した。

仮想通貨インテリジェンス企業のCipherTraceは、今年1月から7月にかけてDeFi(分散型金融)分野で生じた犯罪の総被害額は約4億7,400万ドルだったと報告している。Poly Networkにおけるハッキング事件の規模はこの被害総額を遥かに上回っており、同分野で過去最高額を記録しているようだ。この事実を受け、CipherTraceはDeFi分野が抱えるリスクの大きさを示していると主張し、規制当局の注意を引く可能性があると警告した。

実際にSECがDeFi Money Marketを起訴するなど、仮想通貨市場での取り締まりを強化し始めているが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。

release date 2021.08.13

出典元:

  1. Twitter(Poly Network)

    https://twitter.com/PolyNetwork2/status/1425509322126024708

ニュースコメント

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仮想通貨市場でDeFi分野への投資が加速


DeFiは銀行や取引所などを通さずに利用可能な金融サービスとして需要を拡大し、飛躍的な成長を遂げている。今では多くのDeFiプラットフォームが台頭してきており、その総トランザクション額は昨年だけで800億ドルを超えている。最近では、自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)のBitDAOが約4,720万ドルの資金提供を受けるなど、DeFi分野への投資が加速しているようだ。このような背景から仮想通貨市場ではDeFiトークンが時価総額を伸ばしており、ユニスワップ(Uniswap)やチェーンリンク(Chainlink)、ダイ(DAI)などが上位30位にランクインしている。将来的にDeFi市場の規模は1兆ドルに達すると予想されているが、テクノロジーの発展が社会にどのようなイノベーションをもたらすのか、今後も同分野の成長に期待したい。


Date

作成日

2021.08.13

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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