作成日
:2021.08.12
2022.04.20 12:28
8月10日、異なるブロックチェーンの相互運用を実現するクロスチェーンプロトコルのPoly Networkがハッキングを受け、約6億ドル相当の仮想通貨が不正に流出したことが明らかになった。
報告によると、Poly Networkにおけるスマートコントラクトの脆弱性を突かれ、バイナンスのBinance Smart Chainおよびイーサリアム(Ethereum)、Polygon(旧Matic Network)が攻撃されたという。結果的に複数の仮想通貨が盗難されることとなったが、既に犯人のウォレットアドレスは特定されている。Poly Networkは仮想通貨取引所やその他事業者に同アドレスをブラックリストに登録することを要請しており、資金移動ができないように対策を講じているようだ。これを受け、テザー(Tether)が資金を凍結したのに加え、バイナンスが同様の措置を取ることを発表した。
この事件に関してPoly Networkは、同社のTwitter(ツイッター)に犯人へのメッセージを掲載しており、各国の執行機関が犯人を追跡することになると伝えると同時に、盗み出した仮想通貨を直ちに返却するよう呼びかけている。今回、犯人はトランザクションのメッセージに「お金にはあまり興味がない」と記し、仮想通貨を返却する、または、そのままにしておくことを検討していると言及した。
現在も捜査は継続されているが、どのような結末を迎えるのか、今後もこの事件の展開を見守っていきたい。
release date 2021.08.12
出典元:
ニュースコメント
ハッキングの標的となるDeFiプロトコル
これまで仮想通貨市場では、中央集権型の取引所がハッキングの標的となってきた。例えば、今年に入ってからは、ソーシャルトークンプラットフォームであるRollがセキュリティ侵害により約570万ドル相当の仮想通貨が不正流出したことを報告している。しかしながら最近では、直接的にブロックチェーンプロトコルを攻撃する手段が流行しており、仮想通貨市場でのハッキング被害が拡大しているようだ。特にDeFi(分散型金融)分野ではスマートコントラクトのバグや脆弱性を狙ったハッキングが横行し、巨額の仮想通貨が流出する事件が出てきているという。今回、被害に遭ったPolygonもステーキングプログラムを提供するDeFiプロトコルだ。仮想通貨市場では様々なプロトコルが開発されており、仮想通貨を取り巻く環境は複雑さを増しているが、多発するハッキング被害を食い止めるためにも、何らかのセキュリティ対策を講じる必要があると言えるだろう。
作成日
:2021.08.12
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー