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FCA、バイナンスによる事業活動を禁止

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update 2022.04.20 12:28
FCA、バイナンスによる事業活動を禁止

update 2022.04.20 12:28

当局の承認無しでサービスを提供していると警告

英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所であるBinance【以下、バイナンスと称す】が当局の承認を受けずに国内でサービスを提供していることに警告を発し、同取引所の事業活動を禁止するとの方針を示した。[1]

ケイマン諸島に本拠を置くBinance Groupは、英子会社のBinance Markets Limited【以下、BMLと称す】を始めとする事業体を世界中に有しているが、いずれも英国内で活動するための登録またはライセンス取得を行なっていなかったという。従ってFCAはBinance.comを通じたサービスを停止することを念頭に、6月30日までにBMLによる事業活動を禁止すると決定した。これに対してバイナンスは、BMLが独立した法人でBinance.comと無関係であることを強調しており、FCAの承認を得る必要性がないと反論している。

バイナンスは全ての事業体が仮想通貨取引サービスを提供している訳ではないと説明しているが、仮想通貨関連プロジェクトDiviの共同創設者であるニック・サポナロ氏は、同取引所が何度か本拠を変更していることを指摘し、それが規制問題を回避するための戦略だと批判している。サポナロ氏によると、仮想通貨業界ではこのような方法で事業を継続する企業も珍しくなく、規制要件が合わなければ、直ぐに他国に移動してしまうという。実際にBinance Groupもマルタから本拠を移転した経緯があるようだ。

加えて、サポナロ氏は仮想通貨と規制の問題点について次のようにコメントしている。

我々が仮想通貨を採用するサイクルに入って12年が経過しているが、このようなことには時間がかかります。インターネットが登場した際も同じことが言われていました。特にG7を含む各国政府は、完全な透明性と自信を持って可否を判断できる万全な規制を構築する必要があり、そしてそれをテクノロジー利用の実態と一致させなければなりません。

Nick Saponaro, Co-Founder of Divi - BBCより引用

バイナンスはFCAの措置によってBinance.comに影響が及ぶことはないと言及しているが、当局の決定がどのような変化をもたらすのか、今後も英国での展開を見守っていきたい。

release date 2021.06.29

ニュースコメント

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複数の規制当局との問題を抱えるバイナンス


バイナンスは15種類の法定通貨による入金をサポートするなど、オフショア地域でのサービス提供を拡大しているが、これが各国の規制当局との間に摩擦を生んでいるようだ。最近では、無許可で仮想通貨取引サービスを提供したとして日本の金融庁がBybitを無登録業者リストに追加した他、バイナンスに対しても国内居住者へのサービス提供を停止するよう再度警告しているという。また、バイナンスはカナダのオンタリオ証券委員会(Ontario Securities Commission, OSC)からも同様の警告を受けており、同国市場から撤退することを余儀なくされている。コンプライアンス強化へ向けてバイナンスはIdentityMindと協業するなど、規制当局が求める要件を満たす環境を構築する意思があることを示しているが、今後も各国政府と同取引所の関係性に注目していきたい。


Date

作成日

2021.06.29

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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