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デューカスコピー、3種類の仮想通貨CFD取引サービスを開始

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update 2022.04.20 12:28
デューカスコピー、3種類の仮想通貨CFD取引サービスを開始

update 2022.04.20 12:28

更なる業容拡大に向けて仮想通貨事業を強化

スイスを拠点に銀行業とFXブローキング事業を行うDukascopy Bank SA【以下、デューカスコピーと称す】は、ビットコイン(Bitcoin)とイーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)という3種類の仮想通貨(暗号資産)CFDの取り扱いを開始した。[1]

3種類の仮想通貨CFDは、全て米ドルに対応している。従来、デューカスコピーでは同社の独自取引プラットフォームであるJForex上のみで仮想通貨取引サービスを提供してきた。しかしながら、新たに取り扱いを開始した3種類の仮想通貨CFDは、MetaTrader4(MT4)上に追加され、ライブ及びデモ取引環境を提供するという。また、最大レバレッジに関しては、デューカスコピーグループの本社機能を有するDukascopy Bankでは5倍、ラトビア当局の規制下にあるDukascopy Europeの顧客には2倍を提供するとのことだ。新商品の提供に際し、デューカスコピーは、仮想通貨CFDはウォレットの設定や仮想通貨の保有を必要とせず、買いと売りのどちらからでも取引できると言及している。また、レバレッジを活用することで、顧客はレバレッジなしよりも大きなポジションを持つことが可能だという。尚、日本の金融庁(Japan Financial Services Agency, JFSA)の規制下にあるDukascopy Japan(デューカスコピー・ジャパン)に関しては、これら仮想通貨の取り扱いを行っていない。

デューカスコピーの業績に目を転じると、2020年通期決算は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けたボラティリティ拡大を追い風に、良好な結果であった。営業収益は前年比43.2%増の4,010万スイスフラン、純利益は前年比372.7%増の1,040万スイスフランとなり、共に過去最高を叩き出したという。[2]また、同社は仮想通貨事業に注力している状況だ。今回、デューカスコピーは仮想通貨の取引サービスを開始した他にも、ビットコインとイーサリアムによる入出金サービスを開始するなど、顧客の利便性向上に努めている。

デューカスコピーは強みとする銀行やFXブローキングに加え、保険や仮想通貨などへ事業の多角化を進めており、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2021.06.25

ニュースコメント

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拡大する仮想通貨取引需要


仮想通貨のボラティリティの高さを背景に、トレーダーの取引需要が高まっている。直近では、中国人民銀行(The People's Bank of China, PBoC)が国内の銀行や決済会社を召喚し、仮想通貨取引の取締り強化を要求したことを主な要因として、時価総額上位の通貨が軒並み売られ、ボラティリティが拡大している状況だ。他方で、多くの海外FXブローカーにとって、仮想通貨ビジネスは収益ドライバーとなっており、デューカスコピーと同様、各社が関連サービスの強化を図っている。例えば、安定したトレード環境を構築するTitan FXは仮想通貨CFDの取り扱いを開始しており、ユーザーはMT4/MetaTrader5(MT5)上で最大レバレッジ20倍の取引が可能だ。また、同社の仮想通貨取引サービスは、ECN方式を採用した最狭スプレッドと、Zero Point(ゼロポイント)テクノロジーを活用したミリ秒単位の高速約定を実現している。加えて、Ultimate Fintech Awardsで受賞したFxProは、新たに13種類の仮想通貨CFDを追加した。その他、日本人向けサービスを拡充するMILTON MARKETSは、FXのみならず仮想通貨の分野でもユーザーから高い評価を得ている。これら3社に関しても、足元のような下落相場において、売りから入って収益の獲得を狙うことができる。多くのトレーダーが仮想通貨のボラティリティの高さを生かした取引を望む中、海外FXブローカー各社が顧客ニーズにマッチした関連ソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.06.25

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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