Select Language

Facebook主導のディエム協会、米国でディエムドルの発行を計画

Facebook主導のディエム協会、米国でディエムドルの発行を計画

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
Facebook主導のディエム協会、米国でディエムドルの発行を計画

update 2022.04.20 12:27

シルバーゲート銀行と提携

大手SNSのFacebook, Inc.【以下、Facebookと称す】が主導する仮想通貨(暗号資産)ディエム(Diem)の運営団体であるDiem Association【以下、ディエム協会と称す】は今月12日、米国にて米ドルに連動するステーブルコインを発行すべく、米国カリフォルニア州の公認銀行であるSilvergate Bank【以下、シルバーゲートと称す】と提携したことを発表した。[1]

ディエム協会傘下のディエム・ネットワーク(Diem Networks) USが、米金融犯罪捜査網(US Financial Crimes Enforcement Network, FinCEN)にマネーサービス事業者として登録を行い、ブロックチェーン技術を基にした即時決済システムであるディエム・ペイメント・ネットワーク(Diem Payment Network, DPN)を運営していく方針だ。一方、シルバーゲート銀行は米ドルに連動するディエムドル(Diem Dollar)の発行、及び裏付けとなる準備金の管理を行うという。同行のCEOを務めるAlan Lane氏は、米ドルを裏付けとするステーブルコインが既存の決済システムを変革することを確信していると言及している。また、安心・安全な送金手法を提供すべく、ディエムのテクノロジーを活用し、規制を遵守した決済システムの構築にコミットしているという。

但し、ディエム協会はディエムドルをパイロット版としてローンチするのか、もしくはすぐに公共の場で利用できるようにするのかといった具体的な発行計画を明らかにしていない。また、スイスに拠点を置くディエム協会は、主な活動拠点を米国へ移した他、スイス金融市場監督局(Financial Market Supervisory Authority, FINMA)に行っていた決済システムライセンスの申請を取り下げたという。

ディエムドルの発行時期が明らかになっていないが、引き続きディエム協会とシルバーゲート銀行の動向を見守りたい。

release date 2021.05.17

ニュースコメント

comment

ディエムの前に立ちはだかる規制当局


ディエム協会による今回の発表は、Facebookがリブラをディエムに変更した他、通貨バスケットを裏付けとするステーブルコインから、米ドルに連動するディエムドル発行へ修正したことに続く大幅なスキーム変更となる。グローバル各国当局からの強い批判を受け、Facebookは繰り返しプロジェクトの修正を余儀なくされていた。今回、米国でのディエムドルの発行、及びディエム協会の本部機能を米国へ移転したことで、実体に即した運営体制を構築する意図がうかがえる。しかしながら、米国では4月に米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission, SEC)の委員長に就任したGary Gensler氏が、仮想通貨市場の規制強化に意欲を示しており、仮想通貨を取り巻く市場環境が大きく変化する可能性がある。他方で、かつてリブラ協会に加盟していた企業は、独自に仮想通貨関連ソリューションの提供を試みている。例えば、VISAがUSDコインによる決済を試験的に導入する他、直近では、ペイパルが独自ステーブルコインの発行を検討していることが明らかになっている。ディエム協会が米国でディエムドルの発行を目指す中、米当局の対応に注目したい。


Date

作成日

2021.05.17

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル