Select Language

リップル価格、1ドル台への復帰を目指す

リップル価格、1ドル台への復帰を目指す

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
リップル価格、1ドル台への復帰を目指す

update 2022.04.20 12:27

リップル社がSECとの裁判に勝利することへの期待が高まる

ここ数日間でリップル(XRP/USD)価格は、過去3年間の最高値を更新する1.09ドルに到達したが、今月5日に0.90ドルまで下落しており、その後再び1ドル台への復帰を目指す動きを見せている。[1]

2020年末、開発元のRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】が米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】から証券法違反の疑いで起訴されたことを受け、複数の仮想通貨取引所がリップルを上場廃止している。結果的にリップル価格は0.60ドルから0.20ドルまで急落し、昨年末から続く仮想通貨(暗号資産)市場全体の好調による恩恵を享受できず、しばらく底値付近で停滞するに至った。これに対して金融アナリストのFrances Coppola氏は、SECによる訴訟がリップル(Ripple)の「終わりの始まり」になるとの見解を示した。

反対にSheesha FinanceのCOOを務めるBenjamin Leff氏は、多くのアナリストがSECとの裁判および上場廃止がリップルに深刻な影響を与えることはないと考えていると言及している。加えて、Gate.ioのCMOを務めるMarie Tatibouet氏もリップル社がSECとの法廷闘争で優位に立ち始めていると主張し、それに反応した投資家が徐々にリップルの買い圧力を高めていることを伝えた。今月6日、SECがどのようにリップルが証券であると判断したかを検証する権利がリップル社に与えられたとの報道をきっかけに、投資家は同社がこの裁判に勝利するとの考えを強めているようだ。これに関してリップル社の弁護士であるMathew Solomon氏は、SECがリップルをビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)と同等の仮想通貨として取り扱っていた経緯があることを指摘し、当局が敗訴する可能性があると述べた。

今回、リップル価格は決済企業のTrangloを買収したことを要因に約40%の上昇を記録している。しかしながら、テクニカル分析でリップル価格が過大評価されているように見えることから、複数のアナリストが大規模な揺り戻しが発生する可能性を危惧しているようだ。Tatibouet氏は、リップル価格が1ドルの心理的な抵抗線を超える前に調整に入る可能性があると説明しており、更に3ドルを突破して史上最高値に到達するまでには長い道のりになると主張した。リップル価格は短期的な上昇のシグナルを示しているが、Leff氏によるとそれが長期的な調整を打ち消すほど重要な要素にはならないという。

現在、リップル社は同社の使命である包括的な金融システムや世界標準のグローバル決済インフラを構築することに尽力している。最近、リップル社はCBDC対応のプライベートブロックチェーンをテストするなど、新しい試みも進めているが、これがリップル価格にどのような影響を及ぼすのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.04.09

ニュースコメント

comment

分散型の構造にシフトするリップル


リップルは実質的にリップル社が管理する中央集権型の仮想通貨だと認識されており、これまで長期投資の対象にはなり得ないと考えられてきた。実際に、過去にはリップル社の共同創設者が大量のXRPを売却して同仮想通貨価格にネガティブな影響を与えるなど、その中央集権型の構造が投資家に不利益を与えた経緯があるという。しかしながら、2019年頃からリップル社はバリデータの分権化や関係者によるリップルの大量売却を制限することで、ネットワークの透明性向上に取り組んでいる。結果的にリップルのXRP Ledgerにおけるバリデータは、80%以上が第三者機関のノードに置き換わっており、同仮想通貨はより分散型の構造に近づいているようだ。このような背景から、リップルにも投資家の資金が流入するようになってきているが、同仮想通貨価格の上昇はどこまで継続するのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.04.09

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル