Select Language

テザー、時価総額が400億ドルを突破

テザー、時価総額が400億ドルを突破

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
テザー、時価総額が400億ドルを突破

update 2022.04.20 12:27

2021年初めから3ヶ月で需要が倍増

テザー(Tether)の時価総額が400億ドルを超え、世界最大のステーブルコインとしての地位を確固たるものにしている。[1]

テザーの発行元であるTether Limited【以下、テザー社と称す】によると、同じステーブルコインはDeFi(分散型金融)を含む革新的なプロジェクトで利用さており、その需要を拡大しているという。特にテザーは決済分野で高い評価を受け、クレジットカードなどの従来の決済システムと比較して、より安価で迅速な決済手段として重宝されているようだ。今年1月1日時点でテザーの時価総額は200億ドル程度だったが、翌2月に260億ドル、今月に350億ドルに達し、遂に400億ドルの大台を突破するに至った。

テザー社のCTO(Chief Technology Officer)であるPaolo Ardoino氏は、このニュースに関して次のようにコメントしている。

時価総額が400億ドルを超えたことは、テザーにとって重要なマイルストーンになるでしょう。我が社の成長はデジタルトークンエコシステム全体でテザーが重要な役割を果たしていることを反映しています。トレーダーまたは開発者、決済利用者であるかに関わらず、最も流動的で安定性があり、信頼できるステーブルコインを使用することには多くの利点があるのです。

Paolo Ardoino, CTO of Tether Limited - Finance Magnates - より引用

現時点で、テザーはアルゴランド(Algorand)およびビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、イーサリアム(Ethereum)、イオス(EOS)、Liquid Network、オムニ(Omni)、トロン(Tron)などのブロックチェーン上で発行されている。準備金をめぐる問題でテザー社がNYAGと和解したことを受け、テザーは勢いを増しているが、同ステーブルコインを取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨(暗号資産)市場での展開を見守っていきたい。

release date 2021.03.26

ニュースコメント

comment

ステーブルコインの利用拡大を懸念する各国政府


仮想通貨市場では法定通貨を裏付けとするステーブルコインの利用が拡大しているが、これに対して各国政府は懸念を示しているようだ。例えば、ECB総裁はステーブルコインへの懸念を示し、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)を含めて適切な規制環境を構築する必要があると言及した。一方、東南アジア地域ではタイの中央銀行であるタイ銀行がデジタルタイバーツの違法性を警告するなど、ステーブルコインが現行の通貨法に違反するとの立場を明確にしている。将来的にステーブルコインは新しい決済手段として普及する可能性を秘めているが、各国政府はこれにどのような対応を示すのか、今後も仮想通貨市場での動きを注視していきたい。


Date

作成日

2021.03.26

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル