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CQG、PanXchangeと提携強化

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update 2021.08.31 15:31
CQG、PanXchangeと提携強化

update 2021.08.31 15:31

CQGの取引プラットフォームにPanXchangeのウィジェットを統合

米国を拠点とする金融ソフトウェアプロバイダーのCQG(本社:1999 Broadway Suite 1550 Denver, CO 80202[1])は、商品取引所を運営するPanXchange(本社:1560 Broadway-17th Floor Denver, CO 80203[2])との提携を強化したことを発表した。[3]

両社は2019年に締結していたパートナーシップを強化し、CQGのデスクトップ版取引プラットフォームにPanXchangeのウィジェットを統合した。これにより、CQGはエネルギー関連のベンチマークや、コモディティ分析コンテンツといった市場データを提供できるようになった。またエネルギー投資を手掛ける顧客は、CQGのフロントエンドやAPI、マイクロソフト・エクセル(Microsoft Excel)を含む多様なフォーマットを通じてデータを取得することが可能だという。

両社の提携強化に際し、CQGのプレジデントを務めるRyan Moroney氏とPanXchangeの創業者兼CEOを務めるJulie Lerner氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々は、市場で人気が高まるPanXchangeのサービスを活用したプライシングや分析ソリューションを提供できることを喜ばしく思っております。同社のウィジェットを搭載することで、我が社はエネルギーや現物コモディティ、店頭(OTC)取引分野の強化に加え、上場もしくは店頭市場でのポジション構築やリスク管理に寄与するシームレスなサービスを提供できるようになります。

Ryan Moroney, President of CQG - CQGより引用

CQGとの提携を強化し、エネルギー関連のベンチマークやファンダメンタルズ分析情報を共有できることを喜ばしく思っております。同社は世界中の有力トレーディング会社や海外FXブローカーなどを対象に、優れたトレーディング及びリスク管理ソリューションを提供するリーディングカンパニーであります。我々が提供するデータが、世界中のコモディティトレーダーに大きな付加価値をもたらすと確信しております。

Julie Lerner, Founder and CEO of PanXchange - CQGより引用

CQGはPanXchangeと提携を強化し、市場でニーズが高まるデータ関連サービスを拡充することで、更なる業容拡大が期待できそうだ。

release date 2021.01.28

出典元:

ニュースコメント

エネルギー関連ソリューションを強化する金融サービスプロバイダー

電子取引ゲートウェイとして機能するCQGは、先物・オプション取引所や債券、FX市場を対象に、市場データやグラフィカル分析、低レイテンシーの取引アクセスを提供している。また、CQGはBTSからソフトウェアライセンスを取得した他、JP Primeと提携し、グローバル株式やCFD、FX、コモディティといったマルチアセット対応の取引プラットフォームを提供している。更に、PanXchangeとの提携によりエネルギー関連のデータサービスを強化していることに鑑みると、CQGはマルチアセット取引を望む顧客ニーズへの対応を強力に推進していると推察される。他方で、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけに、エネルギー市場への関心が高まる中、多くの金融サービスプロバイダーが関連ソリューションの強化を図っている。直近では、2月8日にCMEが日本の電力・LNG先物を上場する予定である他、FXCMは原油スポットCFDをリリースしている。足元では太陽光や風力などのグリーンエネルギーへの投資も活発化する中、金融サービスプロバイダー各社が顧客ニーズにマッチした関連ソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.01.28

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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