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Avelacom、取引動向に関する調査結果を公表

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update 2021.08.31 15:31
Avelacom、取引動向に関する調査結果を公表

update 2021.08.31 15:31

プロップファームは新興国市場への参入を模索

金融サービスプロバイダーのAvelacomが実施した調査によると、プロップトレード(自己資金運用)を行う投資会社【以下、プロップファームと称す】がトレーディング収益の安定化を図るべく、新興国市場への参入を模索していることが明らかになった。[1]

Avelacomがマーケットインテリジェンス(市場調査・分析)関連のスペシャリストであるAcuitiと共同で実施した調査によると、回答企業の内85%が新興国市場での取引に関心を示していると共に、74%は2021年に同市場での取引を開始する予定であるという。また回答企業の内56%ほどは、向こう1年にかけて中国の証券取引所との接続もしくは市場データの取得を計画しているとのことだ。更に、回答企業の約52%がインドを楽観視している他、サウジアラビアやブラジル、メキシコに関してもトレーディング機会をうかがっているという。

新興国市場への参入を検討する理由として、回答企業の内65%はポートフォリオの分散を、62%は裁定取引機会を挙げている。一方、これらの企業は新興国市場の参入障壁として、清算機関によるサービス欠如や各証券取引所でのITインフラ開発費用、不透明な規制環境を挙げている。Avelacomによると、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、プロップファームにおける月次収益の変動が大きくなる中、各社の経営陣にとっては膨大な固定費がかかる事業運営が困難になっているという。また新興国市場への参入は、これら企業にとってデリバティブ取引高の増加をもたらす成長ドライバーになると言及している。

調査結果の公表に際し、AvelacomのCEOを務めるAleksey Larichev氏は以下のようにコメントしている。

プロップファームが長らく収益源の多角化を模索している他、先進国市場が閑散とする一方、新興国市場のデリバティブ市場の拡大に伴い、取引の多様化や裁定取引機会も生まれてきております。我が社はこれら企業の市場拡大ニーズに対応すべく、既成インフラや新たなコネクティビティサービス、市場データソリューションを提供していく方針であります。

Aleksey Larichev, CEO of Avelacom - Avelacomより引用

新興国市場への注目度が高まる中、プロップファームが収益の安定化に向けて如何なるソリューションを提供するか注目したい。

release date 2021.01.20

出典元:

ニュースコメント

新興国市場に熱視線

プロップファームのみならず、海外FXブローカーを含む金融サービスプロバイダー各社が、収益源の多角化などを目的に、既に新興国市場でのサービスを強化している。特に、市場開放を進める中国との関係深化を図る企業の動きが目立つ。例えば、SGXにCICCシンガポールが加入した他、バンガードや野村証券などの大手金融機関も中国市場の開拓を進めている状況だ。また市場拡大が見込まれる中東・北アフリカ(MENA)地域においては、MultiBankがDFSAよりライセンスを取得し、サービスの拡充を模索している。他方で、Avelacomの調査で明らかになった注目市場の中国やインド、サウジアラビアなどではサッカーの人気が高く、海外FXブローカー各社がグローバルに高い知名度を誇るサッカークラブとコラボした効率的なマーケティングを推進している。例えば、HotForexがパリ・サンジェルマンFCと提携した他、easyMarketsはレアル・マドリードと提携している。資産運用ニーズの拡大が見込まれる新興国市場において、更なる顧客基盤の拡大を図る海外FXブローカーが、各国のニーズにマッチした革新的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.01.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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