Select Language

FXCM、CySECよりライセンスを取得

FXCM、CySECよりライセンスを取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.18 12:24
FXCM、CySECよりライセンスを取得

update 2022.04.18 12:24

欧州市場での継続的なサービス提供を模索

海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom[1])【以下、FXCMと称す】が、ブレグジットの移行期間終了が間近に迫る欧州市場で継続的にサービスを提供すべく、キプロスの金融監督当局であるキプロス証券取引委員会(Cyprus Securities and Exchange Commission)【以下、CySECと称す】よりライセンスを取得したことが明らかになった。[2]

FXCMは11月23日、キプロス法人であるFXCM EU Ltdを通じて、キプロス投資会社(Cyprus Investment Firms)【以下、CIFsと称す】ライセンスを取得した。FXCMは欧州各国でサービス展開しており、今回取得したライセンスは同社が有する5つのドメインをカバーしているという。

Jefferies Financial Group傘下のFXCMは、パスポーティング制度を活用して欧州全域でサービスを提供しているが、英国のハードブレグジット(合意なき離脱)が生じた場合、同制度を利用できなくなる。現状、同社は英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】が付与したライセンス下において欧州事業を展開しているが、CIFsライセンスを取得したことにより、キプロス法人に所有権を移転する可能性があるという。また、FXCMはオーストラリアと南アフリカの金融当局下においてもサービスを提供している。

尚、足元においてFXCMは積極的にサービス拡充を図っている。例えば、FXCMはVIX指数先物を原資産とするインデックスCFDをリリースした他、同社の機関投資家部門であるFXCM ProがCentroidと提携し、リスク管理分野における自動化ソリューションの提供を試みている。そして今回、CySECよりライセンスを取得したFXCMが、更なる顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを提供するか注目したい。

release date 2020.12.17

出典元:

ニュースコメント

大陸欧州でのライセンス取得を急ぐ海外FXブローカー

ブレグジット交渉の先行きに不透明感が高まる中、複数の海外FXブローカーがブレグジット後も大陸欧州で継続的にサービスを提供すべく、欧州各国の規制市場においてライセンスの取得を模索している。例えば、ドイツ連邦金融監督局(BaFin)よりライセンスを取得したPepperstoneがドイツ法人を始動し、ドイツ語圏を中心とした欧州市場の顧客開拓を進めている。また、StoneX傘下のGAINは英国を拠点にForex.comとCity Indexという2つのブランドを運営しているが、CySECからライセンスの取得を模索している状況だ。更に、ロンドンを拠点にソーシャルトレーディングやアセットマネジメントサービスを提供するDarwinexは、スペイン金融当局からのライセンス取得を目指しているという。ハードブレグジットの可能性が現実味を帯びてきている中、大陸欧州でのライセンス取得を進める海外FXブローカー各社が、利便性向上につながる画期的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2020.12.17

Update

最終更新

2022.04.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル