Select Language

Banca Generali、仮想通貨ウォレットプロバイダーのConioと提携

Banca Generali、仮想通貨ウォレットプロバイダーのConioと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
Banca Generali、仮想通貨ウォレットプロバイダーのConioと提携

update 2021.08.31 15:31

2021年までに仮想通貨関連サービスの提供を開始する予定

ウェルスマネジメントとプライベートバンキングに特化したイタリアの銀行であるBanca Generaliは、仮想通貨ウォレットプロバイダーのConioと提携し、2021年までに仮想通貨関連サービスの提供を開始すると発表した。[1]

発表によると、Banca Generaliは1,400万ドルの投資を行ってConioの株式を取得し、両社のパートナーシップを強化することに成功したという。Banca Generaliはここ数ヶ月で仮想通貨市場が大幅に成長していることや、イタリア国内で仮想通貨ウォレットに対する需要が伸びていることに触れ、Conioと提携してまずビットコイン(Bitcoin)を対象としたカストディサービスを提供する予定だと言及した。

Banca Generaliのゼネラルマネージャー兼CEOであるGian Maria Mossa氏は、このパートナーシップに関して次のようにコメントしている。

我が行は未来の金融市場の構造が、仮想通貨やその他多くの金融エコシステムでイノベーションを促すブロックチェーン技術の影響を受けると予測しています。Conioとの協業は、お客様に提供するサービスの拡大とイノベーション志向のパートナーとのコラボレーションに向けたものです。従って我が行は業界をリードする革新的なソリューションでサービスを拡大しながら、オープンバンキングプラットフォームの開発を継続することになるでしょう。このパートナーシップはセキュリティや規制面でのConioの取り組みが鍵となっています。

Gian Maria Mossa, General Manager and CEO of Banca Generali - Banca Generaliより引用

一方、ConioのCEOであるChristian Miccoli氏は次のように述べた。

Banca Generaliとの協業は金融システム全体が新時代に向かうための重要なステップであり、より伝統的な金融機関が確立された企業や新興企業とのコラボレーションを加速させる道筋となるでしょう。10年間にわたる開発と産業分野としての安定化の後、仮想通貨は新しいフェーズに突入し、金融機関の様々なサービスで利用され始めています。

Christian Miccoli, CEO of Conio - Banca Generaliより引用

最近、欧州ではECB総裁がデジタルユーロに関する意見を募集するなど、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)立ち上げが現実味を帯びてきている。金融システムの変革が迫る中、Banca Generaliおよびその他金融機関はどのような対応を見せるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.12.17

出典元:

ニュースコメント

過渡期を迎えるイタリア金融業界

新型コロナウイルス(COVID-19)による困窮した経済の影響もあり、今年に入ってからイタリアの金融業界では大規模な変化が生じている。最近では、イタリア最大の決済プロバイダーであるNexiがSIAと合併し、同国市場シェアの推定70%を占める年間売上高18億ユーロ(約20億ドル)の巨大企業が誕生することが確定的となった。また、その他にはBanca Sellaがビットコイン取引サービスを開始するなど、仮想通貨市場に参入する銀行の動きが活発になってきているようだ。実際にイタリア国内では、97行もの銀行がブロックチェーンプラットフォームであるスプンタ(Spunta)を採用しており、本番環境で同ソリューションを利用し始めているという。イタリアの金融業界は仮想通貨やブロックチェーン技術の登場で過渡期を迎えているが、これがどのような恩恵をもたらすのか、今後も同国市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.12.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル