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SBI、SDXと協業してシンガポールで仮想通貨関連サービスを開始へ

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update 2021.08.31 15:31
SBI、SDXと協業してシンガポールで仮想通貨関連サービスを開始へ

update 2021.08.31 15:31

当局の承認を前提に2022年にCSDを立ち上げる計画

大手金融企業のSBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区六本木一丁目6番1号[1])【以下、SBIと称す】は、子会社のSBIデジタルアセットホールディングス【以下、SBIデジタルアセットと称す】を通じてスイスのSIX Digital Exchange【以下、SDXと称す】と協業し、シンガポールを拠点とする機関投資家向けに仮想通貨関連サービスを提供する予定であることを発表した。[2]

今月8日の発表によると、SBIデジタルアセットはSDXとシンガポールで合弁会社を設立し、証券集中保管機関(Central Securities Depository)【以下、CSDと称す】の立ち上げを進めているという。両社はシンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore, MAS)からの承認を前提に、この合弁会社を2022年に稼働する予定だ。これに関してSBIは、機関投資家の仮想通貨に対する需要を満たすことを目的とし、カストディやその他サービスを提供する計画だと述べた。

一方、SDXの事業責任者であるTim Grant氏は、このパートナーシップに関して次のようにコメントしている。

SBIデジタルアセットとの重要なパートナーシップは、チューリッヒを拠点とする我が社がCSDを形成しアジア市場でサービスを提供すると同時に、欧州とアジア太平洋(APAC)地域の取引チャネルを構築することを可能にするでしょう。

Tim Grant, Head of SIX Digital Exchange - SIXより引用

最近、SBIはVC Trade Lendingという仮想通貨レンディングサービスを開始するなど、仮想通貨市場で積極的に事業を展開しているが、このSDXとの試みを成功に導くことができるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.12.10

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場の取り込みを進めるSIX

スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)【以下、SIXと称す】は欧州でも比較的小規模な取引所として認識されており、その時価総額はユーロネクスト・パリ(Euronext Paris)やロンドン証券取引所(London Stock Exchange)の半分以下に留まっている。しかしながら近年、SIXはブロックチェーンベースの証券取引所であるSDXを立ち上げたのに加え、仮想通貨関連商品の取り扱いを強化しており、金融業界でも先進的な取引所として注目を集める存在になっているようだ。実際にSIXはBNBを対象としたETPを上場するなど、投資家の仮想通貨市場へのアクセス拡大に貢献している。また、SIXはスイス国立銀行(Swiss National Bank)と国際決済銀行によるCBDCのトライアルテストにも参加し、SDXの事業を補完するProject Helvetiaの推進に尽力しているという。今回、SIXはSBIとの協業でアジア市場でもそのプレゼンスを発揮することになると考えられるが、今後も同グループの動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.12.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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