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MetaQuotes、ヘッジファンド向けにMT5のターンキーソリューションをリリース

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update 2021.08.31 15:31
MetaQuotes、ヘッジファンド向けにMT5のターンキーソリューションをリリース

update 2021.08.31 15:31

迅速且つ効率的な投資インフラの構築を実現

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、ヘッジファンドや投資信託会社、プロップトレード(自己資金運用)を行う投資会社を対象とした、MetaTrader5【以下、MT5と称す】取引プラットフォームのターンキーソリューション(すぐに利用できるシステム)をリリースした。[1]

MT5アドミニストレーターに取引口座や顧客グループ、シンボル、証券取引所への接続といった多岐にわたる機能を搭載することで、同プラットフォームを活用するスタートアップ企業や海外FXブローカーは、投資業務インフラを構築するためのコストを節約することができるという。MT5はゲートウェイの活用によって世界中の80社を超える証券取引所や有力リクイディティプロバイダー(流動性供給業者)と接続できるため、投資会社は取引注文の外部システムへの転送に加え、プライシングやニュースの受信、シンボルの作成及びトレーディングが可能となる。ファンドマネージャーにとっては、単一スクリーン上で全てのポジションの閲覧やリスク管理ができるという。

アルゴリズムトレーダー向けの自動売買システムなどを提供するMQL5.community【以下、MQL5コミュニティと称す】では、ニューラルネットワークやファジィ理論(Fuzzy Loggic)などの数学ライブラリに加え、データ検索などを行うネットワーク機能や3Dチャートを作成するためのDirectX機能を提供している。また、MQL5コミュニティは統計分析のためのPythonや並列コンピューティングのためのOpenCLに対応し、データベースのネイティブSQLを使用してクエリを実行することもできる。

ファンドマネージャーはMQL5クラウドネットワークにアクセスし、ストラテジーテスターを活用してトレーディングロボットの最適化を図ることが可能だ。同ネットワークは数万種類のテストエージェントを提供しており、通常のコンピューターが数か月を要する最適化問題を1時間以内に解決することができるという。トレーダーは単一ターミナルで全ての金融商品を取引できる他、取引ストラテジーの単一言語による開発やマルチスレッド及びマルチアセットに対応したストラテジーテスターを活用することも可能だ。

加えて、MT5は投資会社向けの利便性を向上させている。投資家はチャート上に様々なインディケータを表示させ、現在の取引状況確認や顧客とのコンタクトを図ることができるという。また、各従業員や投資家による別々のアクセス設定やチームメンバーの勤務状況のモニタリング、パフォーマンスレポートの作成といった業務フローの自動化も可能だ。更に、支給率や手数料などに基づく支払い方法の設定に加え、投資家ニーズや金融商品、決済手法、現金化、株式価値など、個別の条件を設けることもできるという。

MT5への接続費用として1万ドルと、月次のライセンスフィーとして2,000ドルを支払うことで、投資会社はこれらの多岐にわたる機能を搭載したターンキーソリューションを利用することができる。また、顧客は無料のインストール及びトレーニングやテクニカルサポート、バックオフィスAPIを活用することができ、同ソリューションは自動アップデートされるという。

MetaQuotesはMT5に新たなソリューションを追加することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.12.09

出典元:

ニュースコメント

機関投資家による採用が拡大するMT5

創業20周年を迎えたMetaQuotesは、個人投資家のみならず機関投資家も対象として、MT5を導入する顧客の裾野拡大を図っている。継続的な機能改善やマルチアセットに対応した高機能取引ツールの提供などが奏功する形で、プロップトレーダーであるBorsaがMT5を導入した他、ヘッジファンドのBesst Point Capital Houseも同取引プラットフォームをリリースしている。これらの機関投資家によってMT5が採用されたことは、それだけ同取引プラットフォームが優れた機能と高い利便性を提供している証拠だと言える。他方で、足元では海外FXブローカーによるMT5の導入も進んでいる状況だ。直近では、Uniglobe MarketsがMT5をリリースし、商品ラインナップの拡充と多岐にわたる機能の提供を試みている。リテールFX業界において圧倒的な市場シェアを誇る同取引プラットフォームが、機関投資家の求める水準にも対応した高機能を搭載すると共に利便性向上を追求することで、個人投資家及び機関投資家の双方がMT5の活用を進めると予想される。


Date

作成日

2020.12.09

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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