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作成日
：2020.11.17
人気仮想通貨のビットコインキャッシュ（Bitcoin Cash）が、ハードフォークによってビットコインキャッシュABC（Bitcoin Cash ABC）とビットコインキャッシュノード （Bitcoin Cash Node）の2つのブロックチェーンに分岐したことが明らかになった。
Amaury Sechet氏が率いるビットコインキャッシュABC陣営がコインベースルールと呼ばれる新しい規則の導入を提案したことをきっかけに、ビットコインキャッシュは分裂の危機に直面していたが、今月15日に66万1,647番目のブロックでブロックチェーンが分岐した。ハードフォーク直前にはマイナーの80％がビットコインキャッシュノードを支持しており、現在も同ブロックチェーンのハッシュパワーが他方を上回っているという。このまま十分なハッシュパワーを得ることができなければ、ビットコインキャッシュABCは消滅する可能性があるようだ。
ビットコインキャッシュノードは、マイナー税を財源に特定の開発チームに予算を割り当てることに反対している。これに関してビットコイン伝道師として知られるRoger Ver氏は、開発者が主体的にプロトコルを改善し、その財源は外部から供給されるべきだと主張した。またVer氏は、ハードフォークが成功してもビットコインキャッシュの名称が変更となった場合、同仮想通貨が築いてきたブランド認知を失い、仮想通貨取引所のサポートを得ることができないと語っている。
実際に大手取引所のKraken（クラーケン）はハードフォークの結果に関わらず、ビットコインキャッシュノードをビットコインキャッシュと呼び、BCHのティッカーシンボルでリスティングすることを発表しているという。一方、OKExもビットコインキャッシュのハードフォークへの対応を表明し、高値を付けた方を後継の通貨ペアとして採用する予定だ。
前回、2018年にハードフォークを迎えた際には、その期待からビットコインキャッシュ価格が高騰した。今回、同仮想通貨価格は256.82ドルから7.5％下落し、消極的な動きを見せているようだが、このハードフォークが仮想通貨市場にどのような影響を及ぼすのか、今後もその動向を見守っていきたい。
release date 2020.11.17
