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OKEx、ビットコインキャッシュのハードフォークへの対応を発表

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update 2021.08.31 15:31
OKEx、ビットコインキャッシュのハードフォークへの対応を発表

update 2021.08.31 15:31

両方の仮想通貨を配布して高値を付けた方を後継とする方針

大手仮想通貨取引所のOKExは、11月15日に予定されているビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)のハードフォークへの対応を進めており、同仮想通貨を保有するユーザーにビットコインキャッシュABC(Bitcoin Cash ABC)およびビットコインキャッシュノード (Bitcoin Cash Node)の両方を配布する方針であることを発表した。[1]

今回のハードフォークは、今年8月にビットコインキャッシュABC陣営を率いるAmaury Sechet氏によって提案されたものであり、ビットコインキャッシュにコインベースルールと呼ばれる新しい規則を導入することを目的としている。このコインベースルールでは、プロトコル開発の資金源としてマイニング報酬の8%をビットコインキャッシュABCに分配することが定められているが、ビットコインキャッシュノードを支持するRoger Ver氏などがこれに反対している状況だ。実際に、Ver氏は自身のTwitterで特定の開発チームに予算を割り当てることが中央集権型的な行いだと批判しているという。

これに対して、OKExはビットコインキャッシュのハードフォークが成功した場合、両方の仮想通貨を配布し、その後主要な取引所で高値を付けた方を後継の通貨ペアとして採用する方針を示している。また、OKExは先物および永久スワップに関しても同様に、高値を付けた方を正式な原資産として参照することを決定しているようだ。過去にOKExはビットコインキャッシュ先物を強制決済し、大規模な被害を出しているだけに慎重なオペレーションが求められると言えるだろう。この対立に関してOKExのCEOであるJay Hao氏は、開発者間で意見の相違が生じる事実を受け入れた上で、ソフトフォークによるアップデートを行うことが望ましいとコメントした。

現在、秘密鍵の管理者である人物と連絡が途絶えたことを理由に、OKExは全出金を停止している。OKExのユーザーは不信感を募らせているが、同取引所はどのような対応を取るのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.11.02

出典元:

ニュースコメント

ビットコインキャッシュ価格の動向に注目が集まる

ビットコインキャッシュは2018年11月にハードフォークを実施しており、ビットコインキャッシュABCとビットコインキャッシュSV(Bitcoin Cash SV)が新しく誕生した。その際にハードフォークへの期待により、ビットコインキャッシュ価格は高騰したが、今回は価格がどのように推移するか非常に不透明な状況にあるという。あるアナリストは、仮想通貨コミュニティがビットコインキャッシュを「分裂を繰り返す仮想通貨」だと認識する可能性があると指摘し、それが結果的にハッシュレートの低下や投資家離れなどのリスクを招くと説明した。また同アナリストは、投資家の関心が米大統領選挙に集中すると予想しており、ビットコインキャッシュのハードフォークが前回ほど劇的なものにはならないと主張している。現在、ビットコインキャッシュは30億ドル近い時価総額を誇る人気仮想通貨となっているが、このハードフォークがどのような変化をもたらすのか、今後も同仮想通貨の動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.11.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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