Select Language

レボリュート、米国で銀行ライセンスを申請する意向

レボリュート、米国で銀行ライセンスを申請する意向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
レボリュート、米国で銀行ライセンスを申請する意向

update 2021.08.31 15:31

銀行業務を開始し収益の多角化を模索

英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるRevolut Limited(本社:4th Floor, 7 Westferry Circus E14 4HD London, United Kingdom[1])【以下、レボリュートと称す】が、数週間以内に米国で銀行ライセンスの申請を行う計画であることが明らかになった。[2]

レボリュートは、サンフランシスコ連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of San Francisco)とカルフォルニア州金融機関局(California Department of Financial Institutions)へBank Charter(銀行設立許可書)を申請する方針であるという。同社はこれまで英国及び欧州のユーザーに加え、ウェイティングリストに載せられていた一部の米国人を対象にサービスを行ってきた。2020年3月に米国で銀行ライセンスを保有するMetropolitan Commercial Bankと提携したことをきっかけに、レボリュートは数万人規模に上る米国人顧客の獲得を試みている状況だ。同社が銀行ライセンスを取得することで、サードパーティーの金融機関への依存を低下させ、預金やカストディ、信託業務を提供する独立銀行を運営できるようになるという。尚、レボリュートは既にリトアニア銀行(Bank of Lithuania)から特殊銀行ライセンス(Specialised Banking License)を取得し、EU圏内で広範な銀行サービスを提供している。

レボリュートが銀行業務を開始し収益の多角化を模索する以外にも、TwitterのCEOであるJack Dorsey氏が創業したSquare, Inc.やVaro Moneyなどが、連邦及び州当局から銀行設立認可を取得している。また、仮想通貨取引所を運営するKrakenは米ワイオミング州から銀行憲章を取得し、特別目的預託機関(Special Purpose Depository Institution, SPDI)として銀行サービスや資金調達オプションの統合を試みるという。

レボリュートが正式に銀行ライセンスを取得した後、顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを提供するか注目したい。

release date 2020.10.14

出典元:

ニュースコメント

本格的に米国市場の攻略へ乗り出すレボリュート

2015年に創業したレボリュートは、FXや株式、仮想通貨取引サービスに加え、P2P(ピア・ツー・ピア)決済ソリューションを提供し、1,000万人以上の顧客基盤を誇っている。同社は拠点とする英国や欧州のみならず、グローバルベースに新たな市場の開拓を推し進めている状況だ。例えば、レボリュートはオーストラリアでサービス提供を開始した他、同社初となる英語圏外の日本市場においても10月よりサービスを開始している。最重要市場の一つと目される米国市場については、今年3月に事業開始を発表し、連邦預金保険公社(FDIC)に加盟して顧客保護を徹底すると共に、積極的に顧客基盤の拡大を図っている。またレボリュートはFireblocksと協業して仮想通貨関連サービスのエクスペリエンス向上を模索しており、新しい仮想通貨関連サービスの提供も試みている模様だ。同社が注力する米国市場において、顧客ニーズにマッチした革新的なソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2020.10.14

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

暗号資産担保ローンのメリットとリスクは?ビットコイン担保に日本円を借りる動きに注目集まる

BTCなどを担保に日本円を借りられる「暗号資産担保ローン」が話題を集めています。SNSでは、仮想通貨を担保にJPYCを借り入れる動きにも関心が集まっています。本記事では暗号資産担保ローンの仕組みやメリット、リスクなどを解説します。
update2025.10.15 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル