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9月におけるビットコインマイナーの収益が前月から11%減少

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update 2021.08.31 15:31
9月におけるビットコインマイナーの収益が前月から11%減少

update 2021.08.31 15:31

ビットコイン価格の低下と取引手数料割合の減少が要因となる

仮想通貨メディアのCoinDeskによると、今年9月におけるビットコイン(Bitcoin)マイナーの収益は推定3億2,800万ドルに留まり、前月から11%減少したことが明らかになった。[1]

ビットコインマイナーの収益はビットコイン価格に依存しており、7月から8月に同価格が25%以上上昇したものの、続く9月はそれが8%下落して減益を招いたという。この収益の変動はCoin Metricsのデータを基に、マイナーがビットコインを直ちに売却すると仮定して推定されたものだ。

これに加え、ビットコインマイナーの総収益に対する取引手数料の割合も低下している。8月の収益における10%が取引手数料に由来していたのに対し、9月の取引手数料は合計2,600万ドルでその割合が8%まで減少した。これまでビットコインの取引手数料は4月以降強い上昇を見せていたが、9月に限ってはその値が平均1ドルから5ドルの間に留まっていたという。

CoinDeskは、一部の仮想通貨トレーダーが資金をアルトコインやステーブルコインからビットコインにローテーションしていることに触れ、今月は同価格およびマイナーの収益向上が望めると言及している。半減期を迎えたビットコインはネットワークを維持するために、取引手数料の増加およびマイニングリソースの安定的な確保が重要になってくるが、どのような動きを見せるのか、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2020.10.06

出典元:

ニュースコメント

年末までに1万2,000ドル突破が期待されるビットコイン価格

8月末、ビットコイン価格は1万2,000ドルを割る水準にまで急落してから、1万ドルから1万1,000ドル以下の価格帯で低調な値動きを示している。9月中旬には、Bakktのビットコイン先物日間取引量が過去最高を記録するなど、リスクヘッジや投機を目的とする機関投資家が主導する形で復調の兆しを見せたが、これがスポット市場に長期的な影響を与えることはなかった。このような状況にも関わらず一部アナリストは、投資家のインフレ対策によってビットコイン需要が高まり、年末までに同価格が1万2,000ドルの抵抗線を突破するとの強気な見解を示しているようだ。最近では、日本の大手仮想通貨取引所であるbitFlyerがビットコインと日本円の取引サービスを欧州に展開するなど、仮想通貨市場全体にとってポジティブな材料も出てきているが、ビットコイン価格はどのように推移していくのか、今後もその動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.10.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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