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Step、10代向けのモバイルバンキングアプリをリリース

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update 2021.08.31 15:31
Step、10代向けのモバイルバンキングアプリをリリース

update 2021.08.31 15:31

若者の健全なお金の使い方を学ぶ機会を提供

米国を拠点とするスタートアップ企業のStep Mobile Inc.【以下、Stepと称す】が、10代向けのモバイルバンキングアプリをリリースした。[1]

金融業界における経験が豊富なCJ MacDonald氏とAlexey Kalinichenko氏が創業したStepは、Evolve Bankと協働し、隠れた費用や貸越手数料が発生しない10代向けモバイル口座の提供を開始した。また同社は、TikTokで圧倒的なフォロワー数を誇る人気ダンサーのチャーリー・ダメリオ(Charli D'Amelio)氏を広告塔に起用した他、Instagram(インスタグラム)を通じて総額10万ドルのキャンペーンも実施し、10代の関心を引き寄せる取り組みを開始したという。ダメリオ氏は、残念ながら10代の我々は資金管理手法を十分に学べていないが、Stepと提携して健全なお金の使い方を学ぶサポートをできることを楽しみにしていると述べている。

Stepのアプリとカードの利用を通じて、10代の若者は健全なお金の使い方を学ぶと共に、信用力を構築できる他、両親にとっては子供の消費行動を把握できるようになるとのことだ。MacDonald氏によると、10代の若者にとってオンラインの世界は生活の一部を成しており、ソーシャルメディアを通じて資金管理手法を学ぶことを望んでいる一方、銀行は同世代のユニークなニーズを見落としているという。Stepはこの需給ギャップを埋めるべく、容易に資金管理が出来ると共に、金融リテラシーの向上に寄与する先進的なツールを提供していくと述べている。

2019年、StepはStripeが主導するシリーズA(ベンチャーキャピタル等が最初に出資する段階)の投資ラウンドで2,250万ドルの資金を調達した。同ラウンドにはDreamers Fund【以下、ドリーマーズファンドと称す】を立ち上げたウィル・スミス(Will Smith)氏とラッパーのナズ(Nas)氏も参画したという。ドリーマーズファンドは、ウィル・スミス氏と元日本代表の本田圭佑選手(ブラジル1部ボタフォゴFR所属)が設立したベンチャーファンドである。

他の金融サービスプロバイダーによるモバイルアプリ開発動向に目を転じると、ロビンフッドがiOS14のウィジェットに対応した他、MetaQuotesがAndroid用MT5アプリをアップデートしている。今回、Stepがリリースしたモバイルバンキングアプリを活用し、多くの10代の若者が金融リテラシーの向上を図ることが期待できそうだ。

release date 2020.10.05

出典元:

ニュースコメント

ミレニアル世代及びZ世代の取り込みを図る金融サービスプロバイダー

Stepは、モバイルアプリの活用とコスト意識の高さという10代の特徴を捉えたソリューションの提供を開始した。また、ポストミレニアル世代と称される1997年以降に生まれたZ世代を代表するインフルエンサーのダメリオ氏とタッグを組むことで、巧みなマーケティング戦略を実践していると言える。足元では、市場での存在感を増しているミレニアル世代に加え、将来に経済の中心を担うZ世代の顧客を対象にしたサービス強化を図る金融サービスプロバイダーが散見されている。例えば、マネックス傘下のTradeStationが投資教育サービスを開始した他、野村証券が資産管理アプリOneStockをリリースしている。また取引手数料無料の投資アプリを提供するBUXは、ドイツのユーザー数が10万人を突破したという。今後も多くの金融サービスプロバイダーが、ミレニアル世代及びZ世代の効率的な資産管理や金融リテラシーの向上に寄与するソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2020.10.05

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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