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スイスクォート、oneZeroと提携

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update 2021.08.31 15:31
スイスクォート、oneZeroと提携

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流動性供給機能の向上を模索

スイスのオンライン銀行であるSwissquote Bank SA(本社:Ch. De la Cretaux 33 P.O. Box 319 1196 Gland, Switzerland[1])【以下、スイスクォートと称す】は、流動性供給機能を向上させるべく、oneZero Financial Systems(本社:196 Broadway Cambridge, MA 02139[2])【以下、oneZeroと称す】とパートナーシップ契約を締結した。[3]

oneZeroの流動性チャネルであるEcoSystemは、ブローカーや銀行、リクイディティプロバイダー(流動性供給業者)など、200社以上の企業で構成されている。同チャネルに参画することで、豊富な流動性供給に加え、証券取引所及び清算機関などへのDMA(Direct Market Access、取引所に直接注文を出す形態)方式の取引サービスを利用することができる。また顧客は、特段手続きを必要とせず、シームレスにoneZeroのパートナー企業へアクセスすることも可能だ。

両社の提携に際し、スイスクォートの機関投資家セールス部門に所属するFelix Cloke氏とoneZeroの共同創業者兼CEOを務めるAndrew Ralich氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

競争が激化する市場環境下において、最先端のポジションを維持することが不可欠であります。我が社は引き続き機関投資家向けサービスに注力する意向であり、oneZeroと提携することで、それぞれが有する強みを発揮できるでしょう。

Felix Cloke, Institutional Sales at Swissquote - FinanceMagnatesより引用

我々は、スイスクォートがEcoSystemに加わるだけでなく、アグリゲーション(流動性集約)テクノロジーも活用する意向であることを喜ばしく思っております。同社との提携により、我が社のお客様は、スイスクォート独自の流動性プールへアクセスし、充実したプライシングとカスタイマイズされた流動性供給を受けられるようになります。

Andrew Ralich, Co-Founder and CEO of oneZero - FinanceMagnatesより引用

尚、スイスクォートはジュネーブ・セルヴェットHCと提携するなど、スポーツマーケティングを通じてブランド力の向上を模索している。そして今回、スイスクォートはoneZeroと手を組み、流動性供給機能の向上を図ることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.09.28

出典元:

ニュースコメント

利用拡大が進むoneZeroのEcoSystem

リフィニティブ(Refinitiv)が実施したFX関連のグローバルサーベイによると、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、安定したスプレッドと流動性アクセスの確保が最も大きな課題になっているという。スイスクォートは、2020年度上半期決算において営業収益及び純資金流入額が過去最高に達するなど、良好な業績推移となっている。同社は迅速な顧客ニーズへの対応と更なる業績拡大を目指すべく、今回oneZeroと提携することで、トレーダーにとって大きな課題である流動性供給機能の向上を模索していると推察される。また、他の金融サービスプロバイダーもoneZeroのEcoSystemを活用した流動性サービスの提供を試みている状況だ。例えば、GCEXがoneZeroとパートナー契約を締結した他、TMGMへとブランド名を刷新したTradeMaxも、oneZeroが開発した最先端のプライスエンジンを活用している。他方で、oneZeroは最新の流動性供給ツールをリリースするなど、流動性供給関連ソリューションの開発に余念がない。2020年は新型コロナウイルスに加え、11月に米大統領選挙を控えており、今後も市場のボラティリティが高まると見込まれる中、多くの金融サービスプロバイダーが流動性供給機能を向上させるべく、oneZeroが構築したEcoSystemの活用を進めると予想される。


Date

作成日

2020.09.28

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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