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香港SFC、OSLの営業を原則的に許可

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update 2021.08.31 15:32
香港SFC、OSLの営業を原則的に許可

update 2021.08.31 15:32

当局のライセンス要件への準拠が求められる

香港証券先物委員会(Hong Kong Securities and Futures Commission)【以下、香港SFCと称す】が、仮想通貨取引プラットフォームを提供するOSL(本社:39/F, Lee Garden One, 33 Hysan Ave, Causeway Bay)の特区内における仮想通貨関連事業の運営を原則的に許可したことが明らかになった。[1]

OSLはフィデリティ投信が支援するBC Groupの子会社であり、仮想通貨取引プラットフォームに加え、OTC(店頭取引)、ブローカレッジ、カストディ、ウォレットサービスなどを展開しているという。今回、OSLは香港SFCより暫定的な認可を受けたものの、セキュリティトークンを含む証券化および自動取引サービスの提供が認められる事業者となるには、引き続き当局と協力してライセンス要件をクリアする必要があるようだ。

昨年末に香港SFCは仮想通貨取引所のライセンス制度を導入したばかりだが、投資家保護を盤石なものとするために規制フレームワークを強化している。現在、香港内の取引所は仮想通貨関連企業向けフレームワークにおけるタイプ1(証券取引)およびタイプ7(自動取引サービス)の規制活動要件に基づき、香港SFCからライセンスを取得することが可能だ。香港SFCの権限は先物契約および証券に限定されるが、これに加えて当局は仮想通貨ファンドにもライセンスを発行することを計画しているという。

OSLは毎秒数十万件のトランザクションを処理する機関投資家向けのマッチングエンジンを擁しており、Financial Information eXchangeプロトコルおよびREST APIによる接続サポート、コロケーションサービスなどにも対応している。BC GroupのCEOであるHugh Madden氏は、機関投資家の需要を包括的に捉えるためにも香港でのライセンス取得が重要だと言及しているが、今後もOSLの取り組みに注目していきたい。

release date 2020.08.25

出典元:

ニュースコメント

規制の明確化で盛り上がりを見せる香港市場

香港SFCが仮想通貨市場に対する規制を明確化していく中、香港では仮想通貨関連企業の動きが流動的になってきており、新しいサービスが次々と登場している。例えば、今年6月には香港の資産管理会社であるMaiCapitalがクオンツファンドを立ち上げ、ビットコイン(Bitcoin)を対象に定量分析アルゴリズムを用いた合理的な投資を可能にしたという。その他には仮想通貨関連サービスプロバイダーのCrypto.comが仮想通貨の定期購入機能を実装するなど、一般投資家向けの細かなサービスも誕生しており、仮想通貨コミュニティが盛り上がりを見せているようだ。現在、香港では米国の対中制裁による影響への懸念が強まっており、ビットコインなどの主要な仮想通貨の需要が高まっているようだが、同地域の仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もその展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.08.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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