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BlockFi、5,000万ドルの資金調達に成功

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update 2021.08.31 15:32
BlockFi、5,000万ドルの資金調達に成功

update 2021.08.31 15:32

Morgan Creek Digitalなどの複数企業が出資

仮想通貨レンディングサービスを展開するBlockFi(本社:201 Montgomery Street, Second Floor, Suite 263, Jersey City, New Jersey 07302[1])が、Morgan Creek Digitalが主導したシリーズC(拡大のためより多くの資金を調達する段階)の投資ラウンドで5,000万ドルの資金調達に成功したことが明らかになった。[2]

Morgan Creek Digitalは米国のノースカロライナ州に拠点を置くヘッジファンドであり、BakktやCoinbase(コインベース)など、シードステージの仮想通貨関連企業に対して積極的な投資を行っているという。今回の投資ラウンドには、前回と同様にValar Ventures、CMT Digital、Castle Island Ventures、Winklevoss Capital、SCB 10X、Avon Ventures、HashKeyなどが参加した。この資金調達の結果、BlockFiは事業を拡大することが可能になり、仮想通貨のサポート強化やビットコイン(Bitcoin)リワードが付随するクレジットカードのリリースを見据えているようだ。

今年2月にシリーズB(スタートアップ中盤)の投資ラウンドで3,000万ドルを獲得して以降、BlockFiは月間売上を倍増させており、来年度には1億ドルの収益を見込むほど順調に成長している状況だ。これまでBlockFiは、個人および機関投資家から15億ドル以上の資金を集めているが、更にアジアやその他地域に事業を展開することを計画している。これに関してBlockFiの共同創設者兼CEOであるZac Prince氏は、過去12カ月におけるBlockFiのパフォーマンスは驚くべきものであり、ビットコインを始めとする仮想通貨の価値を証明することになるとコメントした。

現在、BlockFiはビットコインおよびイーサリアム(Ethereum)、特定のステーブルコインを担保に、2,000ドルから1億ドルのローンサービスを提供している。その他にもBlockFiは手数料無料の仮想通貨取引サービスを開始するなど、幅広い分野でプレゼンスを発揮しているだけに、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.08.24

出典元:

ニュースコメント

市場規模を増しながら普及する仮想通貨レンディングサービス

2018年頃に誕生した仮想通貨レンディングサービスは、年々その市場規模を増しながら世界各国で浸透し始めている。調査会社のCredMarkによると、2019年9月時点で仮想通貨レンディングのローン実績は全体で4億ドルを超えており、担保として預け入れられた仮想通貨は105億ドルに達しているという。また、CredMarkは2022年までに仮想通貨レンディングによるローンの累計額が250億ドルを記録すると予想し、このトレンドが継続することを示唆している。これに伴い、貸し手となるユーザーも増加することが見込まれており、仮想通貨レンディングサービスがインカムゲインを得る手段として主流になる可能性もあると言えるだろう。先日、Expobankがロシア初の仮想通貨担保ローンを提供するなど、この流れは世界中に波及しているが、これが社会にどのような変化をもたらすのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.08.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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