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Expobank、ロシア初となる仮想通貨担保ローンを提供

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update 2021.08.31 15:32
Expobank、ロシア初となる仮想通貨担保ローンを提供

update 2021.08.31 15:32

WAVESを担保として受け入れることを決断

ロシアの商業銀行であるExpobankが、起業家で税務コンサルタントのMikhail Uspensky氏に、仮想通貨のWAVES(ウェーブス)を担保とするローンサービスを提供したことが明らかになった。[1]

報道によると、Uspensky氏は2018年にステーキングを行うことを目的に購入したWAVESを保有していたが、今回、Expobankとの交渉でそれをローンの担保として利用することが認められたという。ExpobankおよびUspensky氏は、借入金額や契約条件の詳細を明確にしなかったものの、ロシア国内ではこれが仮想通貨担保ローンが用いられた初のケースとなったようだ。

このローンを許可するにあたってExpobankは、専門家や弁護士にWAVESがペイメントトークンではなく、「その他の資産」に分類されるかを問い、既存の金融法に抵触しないことを確認している。特に、ロシアでは仮想通貨を決済手段として利用することを禁止する法律が数週間前に可決されたばかりであり、来年1月から施行されるため、金融機関は仮想通貨の取り扱いに注意を払う必要がある。

Expobankで法務部門の責任者を務めるTanzila Yandieva氏は、同行がUspensky氏に仮想通貨担保ローンを提供したことが、国内の法務および銀行業界の先例になると言及した。既に米国では今年1月からシルバーゲート銀行が同様のサービス提供を開始しており、7月時点で合計2,250万ドルものローンを貸付けることに成功しているという。これに加え、最近ではコインベースがビットコインを担保にしたローンサービスの開始を予定していることを発表したが、Expobankはこの試みを成功させることができるのか、今後も同行の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.08.21

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨関連法の成立で盛り上がるロシア市場

これまで、ロシアでは金融業界が仮想通貨やブロックチェーン技術の取り込みに積極的な動きを見せており、それらを後押しする形で業界団体であるロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案し、政府当局に仮想通貨を定義して法整備を進めるよう促してきた。当初、ウラジミール・プーチン大統領およびロシア議会は、仮想通貨に対して厳しい姿勢を示していたものの、結果的にデジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets, DFA)を制定して法的に容認するに至った。その成果もあってか、最近では国内最大の商業銀行であるSberbankがステーブルコイン発行を計画するなど、国際取引を目的とした大規模なプロジェクトも立ち上げられている状況だ。この一連の流れにロシアの仮想通貨市場は盛り上がりを見せているようだが、どのような変化が表れるのか、今後も国内での動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.08.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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