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Sberbank、ロシアルーブルに連動するステーブルコイン発行を計画

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update 2021.08.31 15:32
Sberbank、ロシアルーブルに連動するステーブルコイン発行を計画

update 2021.08.31 15:32

2021年1月までに発行可否の最終的な判断を下す

ロシア最大の商業銀行であるSberbank(本社:19 Vavilova Street, Moscow, 117997, Russia[1])が、ハイパーレッジャーファブリック(Hyperledger Fabric)上でブロックチェーンプラットフォームを立ち上げ、ステーブルコインの発行を計画していることが明らかになった。[2]

現地メディアの報道によると、Sberbankは信用状(Letter of Credit)を用いた貿易金融(Trade Finance)取引向けに新しくプラットフォームを構築しており、2020年の第3四半期中までのローンチを目指しているという。それに伴い、Sberbankはロシアルーブルに連動するステーブルコインの発行を検討している。今の所、具体的なプランは立てられていないが、Sberbankはパートナー企業と協議の上、2021年1月までに最終的な判断を下す予定だ。

このプラットフォームは、ハイパーレッジャーファブリックのブロックチェーン上で稼働し、そのノードはSberbankのクラウドサービスであるSberCloudでホストされることになるようだ。Sberbankはこのプラットフォームがオープンなシステムになると言及しており、第三者企業がノードを運用することも可能だと説明した。Sberbankの副会長であるAnatoly Popov氏によると、ユーザーは支払の自動化による即時決済が可能なスマートコントラクトだけでなく、その他ブロックチェーンに移植される既存サービスも利用できるという。

現在、Sberbankはロシア国内における個人預金の約43%を保有しており、大手電子決済企業やイーコマース企業、配送会社などの主要な株主となっている。そのため、Sberbankのプラットフォームは幅広い分野で利用される可能性を秘めていると言えるが、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.08.10

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨取引が合法化されたロシア市場に期待

これまでロシアではロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案するなど、仮想通貨市場を健全化するために法整備を進めることが求められてきた。今年に入ってからロシア中央銀行は仮想通貨の発行及び販売を禁止する可能性があると主張していたものの、先日、デジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets)【以下、DFAと称す】が制定され、国内での仮想通貨取引が正式に合法化された。ロシア市場ではバイナンスがP2P取引でロシアルーブルのサポートを開始した他、Huobi(フォビ)が現地法人を設立するなど、既に主要な仮想通貨関連企業が事業を展開している。今回、ロシアでDFAが成立した事実はこれら仮想通貨関連企業の参入を更に加速させると考えられるが、国内の仮想通貨市場はどのように変移していくのか、今後も同国での動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.08.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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