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BNPパリバ・セキュリティーズ・サービス、ニュージーランド証券取引所と提携

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update 2022.10.18 11:19
BNPパリバ・セキュリティーズ・サービス、ニュージーランド証券取引所と提携

update 2022.10.18 11:19

オフショアからの資本流入拡大に向けた取り組みを推進

フランス・パリを拠点とする投資銀行であるBNPパリバ(本社:16, bd des Italiens-75009 Paris[1])傘下にて、カストディサービスを提供するBNPパリバ・セキュリティーズ・サービス【以下、BPSSと称す】は、ニュージーランド証券取引所【以下、NZXと称す】と提携し、オフショアからの資本流入拡大及びニュージーランドの資本市場発展に向けた新たな取り組みを開始する方針であることを発表した。[2]

NZXのチーフエグゼクティブであるMark Peterson氏によると、BPSSは2021年の上半期に、一般清算参加者(General Clearing Participant)としてサービス展開を開始するという。同取引所はBPSSとイニシアティブを推進し、長期的に健全な資本市場エコシステムの形成を目指すとのことだ。またBPSSは、高い専門性を発揮すると共に、Third Party Clearing【以下、TPCと称す】モデルを導入することで、業務効率の改善を図るという。これにより、同社はNZXの会員向けサービスを拡充すると共に、他のブローカーがTPCモデルを活用できる体制を構築する方針である。

両社の提携に際し、Peterson氏とNZXの市場開発・清算部門エグゼクティブディレクターを務めるBenjamin Phillips氏、BPSSニュージーランドのヘッドであるDoug Cameron氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

両社の提携を通じた新たな取り組みは、ニュージーランド市場の発展に向けて、大きな可能性を秘めていると見ております。BPSSは専門性と信頼性の高いカストディアンであると共に、グローバルにプレゼンスを確立しており、同国にイノベーションをもたらすべくコミットして頂けるでしょう。

Mark Peterson, Chief Executive of NZX - BNP Paribas Securities Servicesより引用

我々は、ニュージーランドの資本市場の発展に強くコミットするBPSSと提携することで、同国の金融エコシステムにおける流動性の向上と共に業務効率を改善し、市場と投資家及び発行体それぞれにメリットをもたらす新たなモデルを構築できると考えております。

Benjamin Phillips, Executive Director for Markets Development & Clearing of NZX - BNP Paribas Securities Servicesより引用

グローバル金融インフラの利用ニーズが高まる中、我々はNZXのプラットフォームを活用し、合理的でコスト効率が良く、且つ専門性の高いサービスを提供する意向であります。

Doug Cameron, Head of Location for BNP Paribas Securities Services New Zealand - BNP Paribas Securities Servicesより引用

BPSSがNZXと手を組んだことで、今後は、ニュージーランド資本市場における市場参加者の増加や、オフショアからの資本流入拡大に向けた取り組み動向に注目したい。

release date 2020.08.10

出典元:

ニュースコメント

更なる市場の拡大が見込まれるカストディサービス

BPSSは、BNPパリバグループのグローバルリソースを活用し、世界90か国にネットワークを張り巡らせるグローバルカストディアンだ。2020年3月31日時点における同社のカストディ・アドミニストレーション資産残高(AUCA)は約13兆ドルに達し、管理ファンド本数は10,488本に上っている。足元では、グローバルアセットマネジメント市場が順調に拡大していることに伴い、各金融サービスプロバイダーがカストディ関連業務を強化している状況だ。例えば、クリアストリームがAusmaqを買収し、世界有数の資産運用残高を誇るオーストラリアの証券決済市場に参入している。また、ステートストリートがCLSと提携し、CLSSettlementを活用した効率的な取引管理サービスを提供している他、野村HDはKomainuをローンチし、仮想通貨分野のカストディサービスの強化を図っている。グローバル運用ニーズの拡大と共に、市場の成長が期待できるカストディ分野において、多くの金融サービスプロバイダーが、顧客ニーズにマッチした革新的なソリューションを提供することを期待したい。


Date

作成日

2020.08.10

Update

最終更新

2022.10.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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