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米フィンテック企業、Episode Sixが700万ドルの資金を調達

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update 2021.08.31 15:32
米フィンテック企業、Episode Sixが700万ドルの資金を調達

update 2021.08.31 15:32

欧州及びアジアパシフィック地域の市場開拓に注力

米国・テキサス州を拠点とするフィンテック企業のEpisode Sixは7月22日、シリーズA(ベンチャーキャピタル等が最初に出資する段階)を通じて700万ドルの資金を調達したことを発表した。[1]

Episode SixのシリーズAはHSBCが主導し、mastercard【以下、マスターカードと称す】やSBIインベストメント株式会社といった既存の投資家も参加したという。

シリーズAの終了に際し、Episodo SixのCEOであるJohn Mitchell氏とHSBCのグローバルリクイディティ・キャッシュマネジメント部門CIOを務めるBrian McKenney氏、マスターカードの欧州市場開発部門エグゼクティブバイスプレジデントのJason Lane氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

新商品の開発や業務効率化を求める金融機関、ヘルスケアなどの他業界の企業は、レガシーテクノロジーの限界を認識し始めております。我々は500個以上のAPIを通じた金融テクノロジーを開発しております。我が社は投資家の方々と、サービス及び決済インフラのデジタル化や、新商品・サービスの開発を模索する企業をサポートするというビジョンの共有を喜ばしく思っております。

John Mitchell, CEO of Episode Six - Yahoo Financeより引用

Episode Sixは、我が社のデジタルウォレットソリューションの開発をサポートするなど、アジアパシフィック(APAC)地域において優れたテクノロジーを提供しております。今後も様々な市場に我が社の商品を提供すべく、同社と協働することを楽しみにしております。

Brian McKenney, Chief Innovation Officer of Global Liquidity and Cash Management Division of HSBC - Yahoo Financeより引用

我が社はシンプルでシームレス、且つ安全なデジタルエコノミーの推進にコミットしており、革新的な金融サービスの提供は、我々のコミットを達成する上で必須なことであります。我が社は、欧州市場でのサービス拡充を図るEpisode Sixをサポートすることを喜ばしく思っております。

Jason Lane, Executive Vice President of Market Development Europe at mastercard - Yahoo Financeより引用

2015年に創業したEpisode Sixは、一般消費者及び法人向けに商品・サービスを提供しており、約300万人の顧客基盤を誇る。同社は過去数年の間に、東京やシンガポール、ロンドンといった主要な金融市場への進出を果たしており、シリーズAで調達した資金を活用し、更なるグローバル拡大戦略を推進していく意向だ。

release date 2020.07.24

出典元:

ニュースコメント

フィンテック企業との協調体制の再考が求められる海外FXブローカー

Episode Six以外にも、Airwallexが1億6,000万ドルの資金を調達したほか、レボリュート(Revolut)も5億ドル以上の資金調達に成功している。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、世界の金融市場が混乱をきたす中でも、一部の有力フィンテック企業は依然として世界の投資マネーを呼び込んでいる模様だ。また、革新的なテクノロジーを有するフィンテック企業と海外FXブローカーの提携も活発化している。例えば、Advanced MarketsがTradesocioと提携したほか、OANDAがChasing Returnsと提携強化している。一方で、ドイツの有力フィンテック企業であったWirecardが破綻し、ESMAがドイツの財務報告制度を審査する意向を示している。同社の破綻を受け、改めて海外FXブローカーがフィンテック企業と提携する際には、コンプライアンス体制の徹底したモニタリングが必要と言えそうだ。フィンテックソリューションの活用が時代の潮流となる中、各海外FXブローカーがフィンテック企業と協調して、安心・安全な取引環境を構築することを期待したい。


Date

作成日

2020.07.24

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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