Select Language

BNPパリバ・アセットマネジメント、ESG関連の調査結果を公表

BNPパリバ・アセットマネジメント、ESG関連の調査結果を公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.10.18 11:24
BNPパリバ・アセットマネジメント、ESG関連の調査結果を公表

update 2022.10.18 11:24

多くの投資家がESGを重視した投資に注力する意向

フランス・パリを拠点とする投資銀行であるBNPパリバ(本社:16, bd des Italiens-75009 Paris[1])傘下のBNPパリバ・アセットマネジメント【以下、BNPP AMと称す】は、後援するグリニッチ・アソシエイツ(Greenwich Associates)が実施したESG(環境・社会・ガバナンス)調査において、新型コロナウイルス(COVID-19)危機の中、社会的課題の解決を考慮した投資の必要性が高まっていることを明らかにした。[2]

同調査によると、回答者の内81%が既にESGを考慮した投資を行っているほか、16%はESG投資を行う計画であり、主な理由として80%が社会もしくは環境への好影響を、58%がリスクの低減、47%が株主ニーズへの対応を挙げているという。また回答者の4分の1ほどは、新型コロナウイルスのパンデミックを受けてESGの重要性が高まっていると見ている。中でも回答者の内70%が社会への配慮を非常に重要視しており、結果として、その重要性は新型コロナウイルス危機前から20%上昇し、環境やガバナンス要素との差が大きく縮小するなど、社会的課題に取り組むべく大きなパラダイムシフトが生じている模様だ。

同調査の回答者の内79%は、社会的課題の解決を考慮した投資が、運用パフォーマンスとリスク管理において長期的に好影響をもたらすと見ている。また社会要素を考慮した投資プロセスにおいて、労働基準が最も重要な視点であり、主にグローバルイベントやニュース・メディアなどの影響を受けるという。更に社会要素を考慮した投資における障壁として、回答者の内42%が標準的な評価指標の欠如を、31%が社会的責任投資の不明瞭さを挙げている。そのため、47%が既に独自指標を活用しているほか、26%は新たに指標を導入する計画であるとのことだ。

調査結果の公表に際し、BNPP AMのCEOである Frédéric Janbon氏は以下のようにコメントしている。

新型コロナウイルス危機において、長期的な価値創造に好影響を与えたり、リスク低減に寄与する社会要因を重視すべく、社会要素に対する投資家の認識に明らかな変化が見受けられます。また企業が長期的なサステナブル戦略を立案する際、従業員の待遇や不平等といった社会問題への取り組みに着目しております。我が社はESGを重視する企業をサポートすることで、リスクを低減すると共に、サステナブルな投資リターンをお客様に還元できるでしょう。

Frédéric Janbon, CEO of BNPP AM - BNP Paribas Asset Managementより引用

尚、足元のESG関連動向に目を転じると、HKEXがサステナブル関連証券取引所を開設する計画を明らかにしたほか、リフィニティブがグローバルサステナブル戦略を発表した。そして今回、BNPP AMが公表した調査結果において、多くの投資家がESGを重視した投資に注力する意向を示す中、より健全でサステナブルな経済・金融市場が形成されることを期待したい。

release date 2020.07.15

出典元:

ニュースコメント

サステナブルな投資リターンを追求するBNPP AM

BNPP AMは36か国に3,000名超のスタッフを擁し、5,530億ユーロの運用資産を誇るグローバルアセットマネジメント会社だ。今回の調査においては、同社がグローバルサステナブル戦略内で掲げる平等や包括的な成長といったテーマを反映し、広範な市場参加者がESGを重視した投資に注力する方針を示していることが明らかになった。また同社の親会社であるBNPパリバは、CFI AwardsにおいてMost ESG Responsible International Bank Global 2019を受賞するなど、ESG分野への取り組みを積極的に推進している金融機関である。足元ではESG投資の一種として、社会に与える影響度を重視したインパクト投資が拡大しているほか、ESMAがESGディスクロージャー要件関連のノーアクションレターを発行するなど、官民が社会要素を考慮した投資に関する取り組みを積極化している状況だ。BNPP AMが社会的課題の解決と運用パフォーマンス向上の両立を目指し、如何なるソリューションを提供するか注目したい。


Date

作成日

2020.07.15

Update

最終更新

2022.10.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル