Select Language

スイス証券取引所、RiZE ETFのテーマ型ETFを上場

スイス証券取引所、RiZE ETFのテーマ型ETFを上場

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
スイス証券取引所、RiZE ETFのテーマ型ETFを上場

update 2021.08.31 15:33

医療用大麻とサイバーセキュリティ分野に特化

スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)【以下、SIXと称す】は7月9日、金融サービス会社Rize ETFが提供する医療用大麻及びサイバーセキュリティ分野に特化した2種類のテーマ型ETFを上場したことを発表した。[1]

Rize ETFがFoxberryやNew Frontier Data、Tematica Researchと協働して開発した同商品は、市場トレンドを捉えたテーマ型ETFだ。同ETFはSIXを通じて取引が可能となり、投資家にとってはポートフォリオの分散や注目が集まる分野に特化したETFの保有ができるという。ソシエテジェネラル(Societe Generale)が同商品の流動性を供給するとのことだ。

新商品の上場に際し、SIXのトレーディングセールス・管理兼証券・取引所部門ヘッドを務めるAlain Picardは以下のようにコメントしている。

我々は、Rize ETFの商品を上場できることを喜ばしく思っております。2種類の画期的なETFを提供することで、我が取引所は商品ラインナップの拡充を図り、投資家は市場トレンドを捉えた投資を手掛けることができるでしょう。同社の新商品を加えると、我々は約1,600種類のETFを提供しており、2020年に入って6か月間で90万回以上取引され、前年同期比75%増を記録しております。

Alain Picard, Head Trading Sales & Management, Securities & Exchanges, SIX - SIXより引用

Rize ETFはテーマ型ETFに加え、世界経済に好影響を与える企業への投資を通じ、長期的な投資収益の獲得を目指す商品を機関投資家及び個人投資家へ提供している。ETFに関しては成長見通しに着目すると共に、リサーチ企業やインデックス組成業者と協働して開発するという。

尚、他の証券取引所動向を探ると、DGCXがローリング・フォワードを上場させたほか、HKEXがサステナブル関連の証券取引所を開設する計画を発表している。そして今回、SIXはRize ETFと手を組み、市場で人気のテーマに特化したETFを上場することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.07.13

出典元:

ニュースコメント

膨れ上がるETF市場

ETFはExchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と呼ばれる金融商品である。世界のETF市場規模は約6兆ドルと、2009年末から2019年11月末までの10年ほどで5.7倍に拡大しており、ファンド本数も同期間に3.5倍に増加している。ETFの特徴として挙げられる低コストが投資家からの人気を集めると共に、多様化するニーズに対応して様々なテーマ型ETFが組成される中、従来から同商品を取引している個人やヘッジファンドに加え、年金基金などの機関投資家にも利用が広がっている模様だ。ETF投資ニーズの高まりと相まって、多くの金融サービスプロバイダーが関連商品の提供を積極化させている。例えば、HYCMがMT5上でETFをリリースしたほか、ドイツ取引所がXetraに欧州初となる医療用大麻ETFを上場させている。また、足元ではESG(環境・社会・ガバナンス)投資が拡大する中、社会への好影響を与える企業に投資するETFも組成されている状況だ。今後も多くの金融サービスプロバイダーが投資家ニーズにマッチしたETFを組成し、市場が活性化することを期待したい。


Date

作成日

2020.07.13

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない