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コインベース、米政府機関にブロックチェーン分析サービス提供を試みる

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update 2021.08.31 15:32
コインベース、米政府機関にブロックチェーン分析サービス提供を試みる

update 2021.08.31 15:32

DEAおよびIRSとの契約に仮想通貨コミュニティが反発

大手仮想通貨取引所のCoinbase, Inc.(本社:100 Pine Street Suite 1250 San Francisco, CA 94111[1])【以下、コインベースと称す】が、米政府機関へのブロックチェーン分析サービスの提供を試みていることが明らかになった。[2]

今月5日の報道によると、コインベースは麻薬取締局(Drug Enforcement Administration)【以下、DEAと称す】および内国歳入庁(Internal Revenue Service)【以下、IRSと称す】に対し、NeutrinoのCoinbase Analyticsを介してブロックチェーン分析サービスを提供することを計画しているという。未だコインベースはこれらの政府機関と正式な契約を結んでいないものの、IRSは1万ドルから25万ドルのライセンス料を支払って同取引所のサービスを受けることを検討しているようだ。

現在、仮想通貨市場ではビットコイン(Bitcoin)だけでなく、他の仮想通貨を利用した犯罪が拡大しており、これらの政府機関も対応の強化が求められている。これに対してIRSはCoinbase Analyticsを利用すれば、複数のブロックチェーン上のトランザクションを追跡できるようになると期待を寄せているようだ。また、IRSはCoinbase Analyticsが他社のツールにはない強力な機能を備えていると評価した。

このコインベースの目論見に関して仮想通貨コミュニティは反発しており、多くのユーザーが同取引所のサービスをこれ以上利用しないことを表明している状況だ。昨年、コインベースがNeutrinoを買収した際にも、仮想通貨コミュニティでは同様の反応が見られただけに、同取引所は誠意ある対応を取る必要があると言えるだろう。

release date 2020.06.10

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨取引サービスの質向上が求められるコインベース

先日、コインベースは一時的なシステム障害に見舞われたことを報告したばかりだが、今月5日にもトラフィックの急増で取引サービスへの接続性が失われるなど、プラットフォームの可用性に問題があることを露呈している。コインベースの発表によると、ビットコイン価格が1万ドルの大台に到達したことをきっかけにトラフィック量が4分間で5倍にまで急増し、同取引所のサーバーへの負荷が許容量を超過したという。これに対してコインベースは、いくつかの改善策を講じる準備をしていると説明したものの、DEAおよびIRSなどの米政府機関とのつながりを強化している件と併せ、既にユーザーからの信頼を失いつつあることは明白だ。最近、コインベースはTagomiの買収を発表するなど、積極的に事業分野を拡大する動きを見せているが、まずは根幹となる仮想通貨取引サービスの質向上が求められていると言えるだろう。


Date

作成日

2020.06.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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