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サクソバンク、デンマークの銀行5行と提携

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update 2022.05.20 17:24
サクソバンク、デンマークの銀行5行と提携

update 2022.05.20 17:24

ホワイトラベル形式の投資サービスを提供する意向

デンマーク拠点の投資銀行のSaxo Bank Group(本社:Philip Heymans Alle 15 2900 Hellerup Denmark[1])【以下、サクソバンクと称す】は、デンマークの銀行5行とデータセンターやITインフラを提供するSDCとのシステム統合を通じたホワイトラベルサービス契約を締結したことを発表した。[2]

SDCはITシステムや関連サービスの共同開発、維持、購入を目的とし、120行以上の金融機関が共同で運営している。サクソバンクと同社の基幹システムを統合することで、SDCに加盟する中小銀行はコスト削減を実現できるほか、オプトインに加え、サクソバンクと同様の株式や債券、投資信託、ETFなどの投資ソリューションが提供できるようになるという。一方で、サクソバンクにとっては、SDCに加盟するSparekassen VendsysselとSparekassen Thy、Middelfart Sparekasse、Frøs Sparekasse、Jutlander Bankの5行が抱える50万人に上る顧客層に対して取引サービスの提供が可能となる。両社のシステム統合は2020年下半期に開始され、デンマークの銀行5社の顧客向けのホワイトラベルサービスは2021年上半期に開始される見通しだ。

デンマークの銀行との提携に際し、サクソバンクのCEO兼創業者であるKim Fournais氏は以下のようにコメントしている。

デンマークの銀行5行と提携したことを大変喜ばしく思っております。提携プロセスは建設的なものであり、ホワイトラベルソリューションを提供すべく我が社の専門性を活用すると共に、お客様のニーズを適切に把握するため、提携銀行と緊密に協働してきました。お客様は業界有数の取引プラットフォームを活用でき、提携銀行にとってはITコストの削減に加え投資サービスの提供が容易になるため、より顧客サービスに注力できるでしょう。我々はそれぞれの企業が強みを発揮し、ウィンウィンな関係性を構築することで、今回の提携が最高の結果をもたらすと確信しております。お客様のニーズが高度化し、デジタル投資ソリューションなどの提供が望まれる中、我が社は欧州の銀行との提携が拡大すると見ております。

Kim Fournais, CEO and Founder of Saxo Bank - Saxo Bank Groupより引用

サクソバンクはニーズにマッチしたソリューションを提供することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.06.08

出典元:

ニュースコメント

顧客基盤の拡大に成功するサクソバンク

サクソバンクは中国の自動車メーカーGeelyグループが50.89%の株式を保有するほか、Kim氏が27.53%、そしてフィンランドの大手金融機関Sampoがサクソバンク株を買収し、19.43%のシェアを握っている。多様な株主構成の下でグローバル展開を加速させており、日本ではサクソバンク証券がFX・CFDサービスを提供していることから、日本人にとっても馴染みの深い金融機関と言えるであろう。また、サクソバンク証券はTorstoneと提携したほか、サクソバンクがTradesocioと提携し、積極的にサービス機能の強化も図っている状況だ。サクソバンクが2020年4月に公表した2019年度通期業績において、顧客数と顧客資産は前年度比で200%前後の伸びを示したが、営業収益及び純利益に関しては共に前年度比で減少している。今後サービスの提供を試みるデンマークの銀行5行の顧客を含め、顧客基盤が急速に拡大する中、同社が収益の飛躍的な増加に結びつけるべく、如何なるソリューションを打ち出すか注目したい。


Date

作成日

2020.06.08

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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