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米通貨監督庁、仮想通貨規制に関するパブリックコメントを募集

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update 2021.08.31 15:32
米通貨監督庁、仮想通貨規制に関するパブリックコメントを募集

update 2021.08.31 15:32

金融業界の発展に寄与することを念頭に意見を求める

米通貨監督庁(Office of the Comptroller of the Currency)【以下、OCCと称す】が、仮想通貨およびブロックチェーンツールなどの新しいテクノロジーや、デジタルバンキングを規制する方法に関してパブリックコメントを求めていることが明らかになった。[1]

今月4日の事前通知によると、OCCはデジタル銀行の活動に関する規制を見直し、これらの規制が業界の発展に寄与していることを確認するため、パブリックコメントを求めているという。OCCのスポークスパーソンであるBryan Hubbard氏は、ステークホルダーにコメントを求めることがOCCの責任ある取り組みの一環であると主張すると同時に、銀行やそれに依存する消費者、企業、コミュニティの需要を満たすためにイノベーションを牽引する必要があると説明している。また、Hubbard氏はOCCが銀行に対して支援的な規制のフレームワークを確立することを保証しなければならないと述べた。

具体的にOCCは、金融機関が現在携わっている仮想通貨関連の活動、顧客が銀行に与える影響、仮想通貨採用に向けた障壁、規制ガイダンスで対処する特定の事柄などの質問を投げかけている。加えて仮想通貨とは別に、OCCは銀行業務における分散型台帳技術の利用について質問しており、規制面で明確にすべきことがないかを確認し、決済技術とそのプロセス、それが銀行業界に及ぼす潜在的影響、規制のフレームワークによる変化なども明らかにしようとしているようだ。このパブリックコメントは2020年8月3日までにメール、郵便、手渡し、FAX、オンラインで提出可能となっている。

ブロックチェーン協会(Blockchain Association)のエグゼクティブディレクターであるKristin Smith氏は、規制当局が仮想通貨を理解しようとする姿勢を評価しており、金融システムにイノベーションを取り込むことを真剣に考えていると言及した。最近、米上院議員がデジタルドル関連の法案を提出するなど、新しい決済システム導入に向けた議論が活発になってきているが、仮想通貨コミュニティはこれにどのような反応を示すのか、今後も同国での展開に注目していきたい。

release date 2020.06.08

出典元:

ニュースコメント

規制整備で市場環境の向上が望まれる米国

先日、米国では仮想通貨銀行のAvantiが500万ドルの資金調達に成功するなど、仮想通貨市場をサポートする動きが生じている。特にAvantiの立ち上げは、ウォール街の要人でブロックチェーン擁護派のCaitlin Long氏が支援していることから、仮想通貨業界および金融業界の今後を占う重要なイベントとなっているようだ。仮想通貨先進国のスイスではプライベートバンクのMaerki Baumannが仮想通貨関連サービスの開始を予定するなど、既に数多くの銀行が仮想通貨関連企業を受け入れている状況だが、米国でも規制整備が進めば市場環境が飛躍的に改善されると考えられる。これまで米国では多くの仮想通貨関連企業が取引銀行との関係構築に問題を抱えており、それが仮想通貨市場の発展を阻害する要因となっていただけに、今回のOCCによるパブリックコメント募集が規制緩和を行うきっかけになることに期待したい。


Date

作成日

2020.06.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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