Select Language

CME傘下のBrokerTecとTriOptimaが提携

CME傘下のBrokerTecとTriOptimaが提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
CME傘下のBrokerTecとTriOptimaが提携

update 2021.08.31 15:32

レポ取引ワークフロー関連のエンドツーエンドソリューションを開発する方針

世界最大のデリバティブ取引所を運営するCME Group Inc.(本社:20 South Wacker Drive Chicago, Illinois 60606 USA[1])【以下、CMEと称す】傘下にて、電子取引プラットフォームの構築及び債券市場向けサービスを提供するBrokerTecと、店頭デリバティブ取引関連のインフラサービスを提供するTriOptimaの両社は5月27日、業界初となるレポ取引ワークフロー関連のエンドツーエンドソリューションを開発すべく提携したことを発表した。[2]

今回の提携により、BrokerTecは投資家が売買を希望する銘柄や数量などをマーケットメイカー(値付け業者)に打診し、個別に提示された価格で売買を行う機能であるRFQ(見積もり依頼書)を導入した取引プラットフォームに、TriOptimaが開発したポートフォリオ照合サービスであるtriResolveを接続させるという。これにより、照合確認前に顧客の取引ごとに固有取引識別子(Unique Transaction Identifier, UTI)を付与できるようになるとのことだ。同社の債券部門ヘッドを務めるKate Karimson氏は、レポ取引のワークフローは非効率であり、バイサイド投資家にとって長年にわたり業務の負担になっているという。エンドツーエンドの自動化されたレポ取引ワークフローを構築することで、マニュアル作業を削減し、社内資源を別の業務に利用できるようになるとコメントしている。

2019年5月、BrokerTecは欧州のレポ市場向けに、BrokerTec Quoteと呼ばれる新たなRFQソリューションをリリースした。同ツールは欧州27か国の国債や国際機関債、エージェンシー債及び英国債のレポ取引に加え、GC(General Collateral)レポ取引におけるRFQ機能を提供する。同社は2020年第3四半期に、米国債などその他商品にも同ソリューションの拡充を図る方針である。

BrokerTecとTriOptimaが、業界初となるレポ取引ワークフロー関連ソリューションを開発することで、投資家の利便性向上に大きく寄与することを期待したい。

release date 2020.06.01

出典元:

ニュースコメント

飽くなき成長を追求するCME

世界最大のデリバティブ取引所として君臨するCMEは更なる成長を追い求め、顧客ニーズに即した多岐にわたるサービスの強化を図っている。例えば、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、海外FXブローカーやリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)が、金商品取引の流動性枯渇に苦しむ状況下において、CMEは金先物商品をリリースし、受渡しサイズや商品間スプレッド取引などの選択肢を提供している。また、CMEはビットコイン先物オプションをローンチするなど、仮想通貨分野のソリューション開発も積極化させている状況だ。世界中の市場関係者から高い注目を集めている市場取引データ関連ビジネスにおいても、CMEはグーグルクラウド上で市場取引データの提供を開始することを発表しており、2019年12月に、CMEが過去最高となるFX取引高を公表した。更に、新型コロナ禍において市場のボラティリティが高まる中、2020年3月及び第1四半期の1日当たり平均取引量(ADV)は、共に過去最高を叩き出す好調な結果であった。同社は積極的に多様なサービスを提供することで、今後も更なる業績拡大が期待できそうだ。


Date

作成日

2020.06.01

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル