Select Language

CMEのオプションローンチを受け、ビットコイン価格が反発

CMEのオプションローンチを受け、ビットコイン価格が反発

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
CMEのオプションローンチを受け、ビットコイン価格が反発

update 2021.08.31 15:29

初日の取引量がBakktのビットコイン先物を上回る好調

今月14日、CME Group Inc.(本社:20 South Wacker Drive Chicago, Illinois 60606 USA[1])【以下、CMEと称す】のビットコイン(Bitcoin)オプションがローンチされたことを受け、ビットコイン価格が8,200ドル台から上方に反発した。[2]

今月7日頃からビットコイン価格は8,200ドル付近の価格帯を推移していたが、CMEのビットコインオプションがローンチ初日にBakktのビットコイン先物の取引量を上回り、ここ2カ月の高値である8,446ドルに達した。このCMEのビットコインオプションに関して大手仮想通貨取引所であるCumberlandのChris Zuehlke氏は、機関投資家が求める仮想通貨市場におけるリスクヘッジ手段になり得ると評価している。また、Zuehlke氏によると、CMEが提供するビットコインオプションの取引量は有機的に増加し、投資家がより快適に投資できる環境の構築に貢献するという。

仮想通貨のトレーディングファームであるDigital Asset Capital ManagementのJoshua Green氏は、ビットコイン価格が上昇した理由は明らかではないと前置きした上で、中国の春節に向けた売りの流れに抵抗する力が働いた可能性があると説明している。これに加えて、Cumberlandでビジネスデベロップメントの責任者を務めるJustin Chow氏は、今回、ビットコインの値動きがCMEのビットコインオプションに同調した形となったが、ビットコインSV(Bitcoin SV)やビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などの派生通貨の影響も大きいとの見解を示した。

実際に過去24時間でビットコインSV価格は22.1%、ビットコインキャッシュ価格は6.84%の高騰を見せている状況だ。その他の主要なアルトコインとしては、イーサリアム(Ethereum)価格が2.95%、リップル(Ripple)価格が2.16%の上昇を記録し、ビットコイン価格の変動が仮想通貨市場全体に波及している様子がうかがえるが、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.01.15

出典元:

ニュースコメント

昨年末からの回復基調を継続する仮想通貨市場

2020年に入って、米国によるイラン攻撃を受けてビットコイン価格が急騰したが、その方向性は未だ定まっておらず、8,000ドル付近の価格帯で長期的なレンジの様相を呈している。しかしながら、昨年末にかけて米中間の貿易摩擦が高まる中、ビットコイン価格が暴落し、7,000ドルを下回ったことを考慮すると、マーケットセンチメントは徐々にポジティブな方向に振れてきていると言えるだろう。今年5月にはビットコインのマイニング報酬が減少する半減期を迎えるため、その傾向は更に強まっていくと予想できるものの、それ以降の仮想通貨市場がどのように動くかは非常に不透明な状況だ。CMEのビットコインオプションに続き、Bakktも現金決済のビットコイン先物のローンチを計画しているが、仮想通貨デリバティブの盛況が仮想通貨価格に対してプラスな要因となり得るのか、今後も仮想通貨市場の展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.01.15

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル