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ロシア中銀、新型コロナ禍の未認可ブローカーによるFXサービスの急増を懸念

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update 2022.11.08 15:12
ロシア中銀、新型コロナ禍の未認可ブローカーによるFXサービスの急増を懸念

update 2022.11.08 15:12

多くのトレーダーは他の市場にシフトしている模様

ロシア中央銀行は、新型コロナウイルス(COVID-19)のロックダウン下において、未認可ブローカーによるFX取引サービスの提供が急増しており、特に収益を約束するようなマーケティング活動を行う業者との取引に対し注意喚起を行っている。[1]

ロシア中央銀行は同国市民が投資意思決定を下す際、非常に魅力的なプロモーションを行う業者を通じた取引には慎重になるように求めている。また、オンライン取引はリスクが極めて低く、市場のボラティリティが高まる局面においては、投資経験の浅いトレーダーでも安定した収益が得られると触れ込むFXブローカーに対し警告を発している。そのようなFXブローカーに資金を預け入れた殆どの投資家は、最終的に資金を失うことになるという。

ロシア中央銀行による注意喚起は、同行が2020年初頭に店頭(OTC)FX取引を提供するライセンスブローカーに対する苦情が減少していると発言した後に行われている。同行によると、2019年通期で金融機関に対する苦情総件数は、前年比2.8%減の246,600件であったという。また証券ブローカーに対しては僅か1,000件と、2018年の1,439件から約30%減少したほか、店頭FXブローカーについては40件しかなかったとのことだ。

しかしながら、FXブローカーに対する苦情が減少したことは、厳格なFX規制を導入し、ロシア中央銀行が不適切なマーケティング活動を制限した成果というよりも、ロシア中銀がブローカーライセンスを剥奪したことにより、トレーダーが他のオフショア市場にシフトしているためであるという。また、同行がロシアのFX市場における競争を排除する動きを強める中、2018年からの取り締まりを通じ、2019年には140社が同国市民に対して違法なFX取引サービスを提供していたことを明らかにしている。

ロシアのFX市場からトレーダーとブローカーが流出している中、ロシア中央銀行が健全な市場の形成に加え、取引の活性化に繋がるソリューションを講じることを期待したい。

release date 2020.05.11

出典元:

ニュースコメント

国内経済の立て直しを模索するロシア

ロシア中央銀行が複数のブローカーを同国のリテールFX市場から一掃したことにより、適度な競争原理が働かず、ロシアFX市場は発展が遅れている。また、同行はロシアで仮想通貨の発行及び販売を禁止する方針を示しており、同国の金融市場でイノベーションを発揮することは容易ではないと言えそうだ。他方で、ロシアの隣国であり、FXブローカーに好意的なベラルーシに複数の企業がシフトしている。例えばB2PrimeがFXプライムブローカーライセンスを取得したほか、WisunoFXやCapital Comもライセンスを取得し新市場の開拓を試みている。ロシア国内での新型コロナウイルスの動向に目を転じると、依然として感染者数はピークを越えていない模様だ。経済活動の制限や原油価格の大幅下落などの影響を受け、2020年の国内総生産(GDP)成長率はマイナスに転じる見通しである。同国のFX市場は、未認可ブローカーの取り締まりを強化している状況ではあるが、新型コロナ禍における国内経済の立て直しに向けた政府及び規制当局の動向にも注目したい。


Date

作成日

2020.05.11

Update

最終更新

2022.11.08

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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