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ASIC、新型コロナ禍の個人投資家取引動向に関するレポートを公表

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update 2022.01.13 13:24
ASIC、新型コロナ禍の個人投資家取引動向に関するレポートを公表

update 2022.01.13 13:24

豪拠点の海外FXブローカーは顧客取引が拡大

オーストラリア証券投資委員会(本社:Level 5, 100 Market Street, Sydney, NSW 2000 Australia[1])【以下、ASICと称す】は、新型コロナウイルス(COVID-19)禍における個人投資家の取引動向に関するレポートを公表した。[2]市場のボラティリティが高まる中、同国拠点の海外FXブローカーは顧客取引の拡大に成功している模様だ。

ASICが公表したレポートは、オーストラリアを拠点とするCFDプロバイダー12社から集計したデータを基にしており、これらの業者で市場シェアの84%を占めるという。2020年2月24日から4月3日までの調査期間において、日次平均の新規顧客口座開設数は4,675件、期間全体では140,241件であった。今回の調査の6か月前は、日次平均の新規顧客口座開設数が1,369件、期間全体では34,502件で、同局が調査を開始して以来最も大きな伸びを示したという。ASICは休眠口座数が多いことを認識しており、同調査期間と6か月前を比較すると、休眠顧客も取引を活発化した模様だ。

オーストラリアを拠点とする海外FX・CFDブローカーのGO Markets(本社:Level 22, 600 Bourke Street, Melbourne, VIC, 3000, Australia[3])のCEOであるChristopher Gore氏によると、同社においても新規顧客数及び取引高の大幅な増加が見られたという。顧客の取引損益を適切に把握すべく、より長期間にわたるデータを参照したいとコメントしているほか、ASICのレポートで指摘されているように、不透明感が強い時期においてもトレーダーが投機商品への取引需要を示していることは興味深いという。一方で、同局はかつてないほどに市場が混乱している時は、慎重に取引するよう注意喚起をしており、GO Marketsとしても高ボラティリティを考慮してサービス提供を行っていくとのことだ。また、オーストラリアを拠点とする海外FXブローカーのACY Securitiesは2020年3月の口座数と取引高がそれぞれ60%増、45%増、4月はそれぞれ35%増、55%増と継続して拡大したという。

他方で、Saxo Markets UKのCEOであるAndrew Edwards氏は、ロックダウン期間が長引けば、グローバル経済に与える影響も大きくなるという。先行き不透明感が残る新常態の中においては、少なくとも2020年末まで、市場のボラティリティは高水準で推移すると見ている。またロックダウンが6月以降まで長引いた場合、経済は厳しい局面を迎え、2021年まで高ボラティリティが続くと予想している。

尚、オーストラリアではASICが新規政策を2021年から適用開始する方針を示すなど、規制強化の流れになっている一方で、ASICは非上場企業の財務諸表公表期限を延長するなど、新型コロナウイルス感染症対策としての緊急施策も講じている。

引き続きマルチアセットクラスのボラティリティが高水準で推移する中、FXトレーダーは徹底した資金管理の下、取引を実践する必要がありそうだ。

release date 2020.05.11

出典元:

ニュースコメント

多種多様な取引ツールを取り揃えるGO Markets

2006年に創業したGO Marketsは、オーストラリアで初めてMetaTrader4【以下、MT4と称す】を導入したブローカーとして知られている。FXや株式、インデックス、コモディティ、仮想通貨など350種類を超える金融商品を提供し、取引プラットフォームはMT4に加えMetaTrader5【以下、MT5と称す】も導入済みだ。また、オートチャーティスト(Autochartist)やトレーディングセントラル(Trading Central)に加え、人気が高まるコピートレードツールとしてMyfxbook、自動売買(EA)ツールとしてMT4及びMT5に対応したGO Markets VPSなど多岐にわたる取引ツールを提供している。GO Marketsはa-quantの取引シグナルも提供開始し、更なるサービス機能の強化を図っている状況だ。他方でASICが公表したレポートによると、新型コロナ禍において複数の海外FXブローカーが取引を拡大させているものの、2020年3月16日から22日の間に、調査対象としたCFDプロバイダー12社における顧客の純損失は2億3,400万ドルに上ったという。ポストコロナの新常態を見据え、GO Marketsがトレーディングエクスペリエンスの改善に寄与する画期的なソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2020.05.11

Update

最終更新

2022.01.13

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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