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AcadiaSoft、担保管理コンサル会社Margin Reform及びMargin Tonicと提携

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update 2021.08.31 15:32
AcadiaSoft、担保管理コンサル会社Margin Reform及びMargin Tonicと提携

update 2021.08.31 15:32

非清算店頭デリバティブ取引に係る証拠金規制の遵守をサポート

リスク及び担保管理サービスを提供するAcadiaSoft, Inc.(本社:93 Longwater Cir, Norwell, MA 02061, USA[1])【以下、AcadiaSoftと称す】は、顧客の非清算店頭デリバティブ取引に係る証拠金規制(Uncleared Margin Rules)【以下、UMRと称す】の遵守をサポートすべく、担保管理を専門とするコンサルティング会社のMargin Reform及びMargin Tonicとパートナーシップ契約を締結したことを発表した。[2]

Margin Reformはデリバティブやレポ取引、セキュリティーズレンディングに係る証拠金、担保、法律面の戦略や専門情報を提供している。一方で、Margin Tonicは担保やポストトレード分野に関するコンサルティングサービスを手掛けている。AcadiaSoftは両社と提携することで、UMR関連のワークショップや分析、戦略的アドバイス、ITシステムなどの業務オペレーションの移行、プロジェクトマネジメント、トレーニングサービスを提供できるようになるという。

今回の提携に際し、AcadiaSoftの戦略開発部門ヘッドを務めるFred Dassori氏、Margin Reformのマネージングディレクター兼CEOであるShaun Murray氏、Margin Tonicの共同創業者兼ディレクターのChris Watts氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

段階的に適用されるUMRの遵守に際し、当初証拠金授受の最終フェーズにおいては、経営資源が限られた小規模企業もその規制対象になるでしょう。我々はMargin Reform及びMargin Tonicと提携し、両社の専門性を活用して、お客様に当初証拠金規制の対応を図るソリューションを提供できることを喜ばしく思っております。

Fred Dassori, Head of Strategic Development at AcadiaSoft - AcadiaSoftより引用

AcadiaSoftと提携することで、我々が有する担保管理の専門性を活かし、UMRを適切に遵守するための体制作りを支援するユニークなワンストップサービスが提供できるようになります。

Shaun Murray, Managing Director, CEO of Margin Reform - AcadiaSoftより引用

AcadiaSoftは過去十年以上にわたり、テクノロジーを活用して担保管理の分野の中核的存在としてプレゼンスを拡大すると共に、担保費用の増加や様々な規制に対応したサービスを提供する重要な役割を担っています。同社との提携を通じて、お客様は我々の専門性の高いコンサルティングサービスを活用し、ITと業務オペレーションの改革を含む担保管理体制の強化を図ることができるでしょう。

Chris Watts, Co-founder and Director of Margin Tonic - AcadiaSoftより引用

AcadiaSoftはMarging Reform及びMargin Tonicと提携し、UMRを遵守した専門性の高いソリューションを提供することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.05.04

出典元:

ニュースコメント

店頭デリバティブ取引の安全性を高めるUMR

UMRとは中央清算機関(CCP)で清算されない店頭デリバティブ取引を行う際に、取引参加者に対して当初証拠金と変動証拠金の授受を義務づけた規制のことである。事前に一定の証拠金を差し出すことにより、取引参加者の一方が万が一デフォルトした場合に、もう一方のカウンターパーティーが収益を回収できないというリスクを軽減する目的を持つ。2009年のリーマンショックをきっかけとする世界的な金融危機が発生した後、店頭デリバティブ取引規制の導入に向けた国際的な合意がなされ、2016年9月より世界各国でUMRの段階適用が開始されている。尚、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、当初証拠金授受の最終フェーズの実施期限に関しては、2022年9月1日以降に延期されている。一方で、欧州市場インフラ規制(EMIR)において清算集中義務が定められたことを受け、各国取引所グループが中央清算業務に注力している状況だ。例えば、ユーレックス・クリアリングが金融庁からライセンスを取得したほか、香港証券取引所も金融庁からライセンスを取得し、両社とも同業務への需要が高まる日本市場の開拓を模索している。また、CBOEがEuroCCPを買収し、欧州市場での決済サービスの強化を図っている。今後も、ルールが厳格化される店頭デリバティブ取引関連の規制動向に注目したい。


Date

作成日

2020.05.04

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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