Select Language

レボリュート、米国市場での事業開始を発表

レボリュート、米国市場での事業開始を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
レボリュート、米国市場での事業開始を発表

update 2021.08.31 15:28

将来的に仮想通貨関連サービスを展開する意向

英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるRevolut Limited(本社:4th Floor, 7 Westferry Circus E14 4HD London, United Kingdom[1])【以下、レボリュートと称す】は、将来的に仮想通貨関連サービスを提供することを念頭に米国での事業を開始した。[2]

今月24日の発表によると、レボリュートは米国での口座登録を開始し、ペイメントカードの申し込みを受け付けられるようになったという。昨年からレボリュートはVISAとの提携強化と人員拡大を計画しており、米国を含む8カ国に進出する準備を行っているようだ。今回の米国市場参入に際してレボリュートは、連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance Corporation, FDIC)に加盟し、規定によって1口座あたり最大25万ドルまでの資産を保証することを可能にしている。

2015年に設立されたレボリュートは、銀行サービスに加え、通貨両替、保険仲介、証券取引などの分野でサービスを提供しており、現在、主に英国と欧州地域で1,000万人以上のユーザーを抱えている状況だ。また、今年2月にレボリュートはシリーズD(スタートアップの資金調達における一段階)を通じて5億ドルの資金を調達し、企業価値を50億ドル以上へ高めることに成功している。

2017年にビットコイン(Bitcoin)をサポート対象に追加して以来、レボリュートはアプリから仮想通貨を直接購入することを可能にしたのと同時に、ユーザー間の取引に限定して仮想通貨の送金を許可している。これに加え、レボリュートはAuto-Exchangeと呼ばれる自動両替ツールをリリースするなど、仮想通貨関連機能の強化に動き出している様子がうかがえる。レボリュートによると、現時点で米国のユーザーは銀行サービスのみの利用となるが、同社は国内市場でどのような事業展開を図るのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.03.27

出典元:

ニュースコメント

既存の銀行サービスを代替するウォレットサービス

今ではモバイルバンキングやオンラインバンキングなどのソリューションが普及したことで、人々はスマホから銀行サービスを利用することが可能となっており、チャレンジャーバンクやインターネットバンクといった新しい形態の銀行が世界的に盛り上がりを見せている。一方、仮想通貨業界では小売店などでの店頭決済機能を搭載したモバイルウォレットサービスが次々と登場し、既存の銀行サービスを代替し始めているようだ。先日、大手仮想通貨取引所のコインベースがGoogle Payでの仮想通貨決済に対応したことを発表するなど、影響力のある主要な仮想通貨関連企業が徐々にウォレットサービスの機能統合を進めている状況だ。反対にレボリュートは仮想通貨の取引機能などを実装し、更なる拡大が予想される仮想通貨市場の取り込みを図っているようだが、仮想通貨コミュニティはこれをどう評価するのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2020.03.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル