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Huobi、デリバティブ取引に自動清算メカニズムを導入

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update 2021.08.31 15:28
Huobi、デリバティブ取引に自動清算メカニズムを導入

update 2021.08.31 15:28

急激な価格変動が発生する不安定な市場環境に対応

大手仮想通貨取引所のHuobi(フォビ)は、同社が運営するデリバティブ取引プラットフォームであるHuobi DMにトレーダーのポジションを自動的に清算するメカニズムを導入した。[1]

今月19日の発表によると、この新しいメカニズムは不安定な市場環境下でのリスクを最小限に留めることを目的にしており、ボラティリティが拡大した際にトレーダーのポジションを部分的に清算するという。従来の先物取引などでは、トレーダーの証拠金維持率が0%を下回った時点で全てのポジションが強制的に清算されるが、これには大きな損失が発生する危険性が伴う。このような被害を回避するためにHuobi DMは、トレーダーの証拠金維持率が0%以上に回復するまで、段階的にポジションを清算する方法を採用している。また、Huobi DMにはサーキットブレーカー機能も実装されており、決済価格と市場価格の間に異常な差が検出された場合、一時的にそのプロセスが停止されることになっているようだ。

Huobi Groupでグローバルビジネス部門の責任者を務めるCiara Sun氏は、この新しいメカニズムに関して次のようにコメントしている。

ボラティリティの拡大は裁定取引の機会をもたらしますが、適切な保護策が講じられなければ、不必要にリスクが高い状況につながることになるでしょう。我が社の目標は堅固な取引サービスを提供すると同時に、ユーザーの資産を守ることでもあるため、このメカニズムを用いて潜在的な利益を損なわせず、損失を最小限に抑えたいと思っています。

Ciara Sun, Vice President of Global Business at Huobi Group - Huobi Globalより引用

最近の仮想通貨市場では、コロナショックでビットコイン価格が過去最大級の下げ幅を記録するなど、見通しの不透明さから強いリスクオフの流れが生じている。実際に仮想通貨デリバティブを取り扱うBitMEXでは、15分間で7億ドル以上の先物契約やその他のレバレッジポジションが清算されているが、このHuobi DMのメカニズムは効果を発揮するのか、今後もHuobiの取り組みに注目していきたい。

release date 2020.03.23

出典元:

ニュースコメント

先物ポジションの強制決済で巨額損失を計上したOKEx

他の投資市場と比較してボラティリティが高い仮想通貨市場では、取引所がリスク軽減のためにトレーダーのポジションを解消し、巨額の損失を計上したケースが複数報告されているようだ。2018年には、大手取引所のOKExがBCH先物を強制決済しており、あるファンドマネージャーが70万ドルの損失を被ったことを明らかにしている。これに対して多くのトレーダーが不満の声を上げているが、当時、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)は、Bitcoin Cash ABCとBitcoin Cash SVという2つの異なる仮想通貨に分裂することが決定され、価格変動リスクが高まっていたのも事実だ。しかしながらOKExは以前にも同様のトラブルを起こしていたのに加え、詐欺疑惑で創業者スター・シューが上海警察に拘束されるなどの問題を抱えていたため、その対応が信頼に値するものだったかに関しては疑問が残る。この例からもわかるように、今回、清算メカニズムを導入したHuobiは、公平性を持ってオペレーションを実行する必要があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.03.23

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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