Select Language

ChartIQ、Finsemble4.0をリリース

ChartIQ、Finsemble4.0をリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.03 16:09
ChartIQ、Finsemble4.0をリリース

update 2022.01.03 16:09

シティグループからの未公開投資資金を活用

米国・バージニア州を拠点とし、トレーディングソフト及びチャート作成ソリューションを提供するChartIQ(本社:609 E. Market Street Suite 111 Charlottesville, VA 22902[1])が、追加の開発作業を必要としないサードパーティーのアプリを自社内のトレーディングシステムに組み込むことができるFinsemble取引プラットフォームの最新版をリリースしたことが明らかになった。[2]

金融市場に特化したオペレーティングシステムであるOpenFinデスクトップを実装したFinsemble4.0は、金融機関やテクノロジープロバイダーを対象に、新規もしくは既存のサードパーティー製アプリをデスクトップアプリとして迅速に組み込むべく、新たなアプリカタログ及びランチャー機能を搭載したとのことだ。これにより、エンドユーザーは業務に最も関連するアプリを容易に抽出・管理することができる大規模アプリライブラリを活用することが可能になるという。また、ChartIQの最新版の取引プラットフォームはデザインを刷新したことに加え、Windows7及び10に対応したリモートデスクトップや、FDC3(Financial Desktop Connectivity and Collaboration Consortium)の利用サポートなどの機能を付帯し、ユーザーエクスペリエンスを向上させたとのことだ。

更に、Finsemble4.0には従来からのチャート作成やトレードブロッター、チャット、ニュース、市場データウィジェット、サードパーティーのエコシステムなどの機能も搭載している。ChartIQのCEOであるDan Schleifer氏は、多くの組織は業務が効率的に機能していないことを認識しておらず、金融業界に限っては、数十、場合によっては数百に上る連携していないアプリを利用しているという。このことは、膨大な時間とお金を無駄にし、革新を阻害しているとコメントしている。

ChartIQはシティグループからの投資資金を活用し、Finsembleデスクトップのインターオペラビリティ(相互運用性)を向上させる意向を示していた。尚、ChartIQはドイツを拠点とする投資会社のDigital+Partnersから、シリーズB(スタートアップ中盤)の投資ラウンドにて1,700万ドル超の資金調達に成功した数か月後に、シティグループからの投資を実現させている。

ChartIQは銀行や海外FXブローカー、金融ポータルサイト運営業者、取引プラットフォーム開発業者、リサーチ情報提供業者向けに、チャート作成ソリューションやデータビジュアル化ソフトを提供している。足元では、仮想通貨関連の分析及びトレーディングキットの開発を強化しており、チャート作成のみならず、トレーダーの投資戦略の立案と執行に寄与する様々な機能を提供している。またCoinoneやBitstamp、Bittrexなどの有力な仮想通貨取引所と積極的に提携し、仮想通貨市場の開拓を推進させている状況だ。更に、ChartIQの主力商品の1つであるHTML5チャートライブラリを利用することで、数十か所の仮想通貨取引所よりリアルタイムに価格や取引高、オーダーブック(顧客の未決済注文・ポジションを示すデータ)などを入手することが可能になるという。海外FXブローカー向けには仮想通貨関連の膨大なデータを取扱うと共に、100種類のテクニカルインディケータやチャート作成ツール、ソーシャルコミュニティ、顧客獲得・維持率の向上に寄与する機能などを付帯した高性能チャート作成エンジンを提供している。

ChartIQはシティグループから獲得した資金を有効活用し、ユーザーの利便性向上に寄与するソリューションを提供することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.03.06

出典元:

ニュースコメント

熾烈を極めるアプリ開発競争に付随したサービスへの需要が拡大

トレーディング業界は自社独自のアプリ開発のみならず、革新的なテクノロジーを有するフィンテック企業などのサードパーティーが開発したアプリの導入を積極化させている。例えば、FinastraがFusionstore上にアプリを4つ追加することで、効率的な資産管理や最適な消費行動の実践に寄与する情報サービスの提供を開始した。また、サイアム商業銀行がリップル社と提携し、国際送金やマイクロペイメントニーズに対応したモバイルアプリの開発を手掛ける方針を示しているほか、レボリュートがTruLayerと提携したオープンバンキングを開始した。このように、多くの金融サービスプロバイダーが数多くのアプリを開発・管理するなか、エンドユーザーの間では、ChartIQのFinsembleのようなアプリの効率的な管理・運用をサポートするソリューションへのニーズが高まっている模様だ。今後も多様な金融関連アプリが開発されると予想されることから、アプリの効率的な保守・運用に寄与するサービスへの需要も拡大すると予想される。


Date

作成日

2020.03.06

Update

最終更新

2022.01.03

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン

海外FX業者のFXONが口座開設ボーナスタイアップキャンペーンを開催中です。新規口座を開設すると15,000円分のボーナスを受け取れます。
update2025.08.26 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル