作成日
:2020.02.10
2022.06.01 16:42
オーストラリア・シドニーを拠点とする海外FX・CFDブローカーであるAxiCorp(本社:Level 10, 90 Arthur Street, North Sydney, NSW 2060, Australia
)は2月6日、英国・ロンドンを拠点とするテクノロジープロバイダーであるStar Financial Systems(IRONGATE, 30 DUKES PLACE, EC3A 7HX )【以下、Starと称す】を、1年以上に及ぶ交渉の末、買収する意向であることを発表した。AxiCorpはキャッシュを用いてStarを買収し、同社が保有する全てのテクノロジーとスタッフ、オペレーション機能、ライセンスを引継ぐ模様だ。買収規模及び手続きの完了日などは明らかにされていない。尚、2018年8月、AxiCorpはOne Financial Marketsを買収しており、今回のStar買収は最新の事案になる。
Starの買収に際し、AxiCorpのCEOであるRajesh Yohannan氏は以下のようにコメントしている。
我々は、Starを買収したのではなく、パートナー契約を締結したと考えております。同社はこれまで、独自の戦略を用いて素晴らしい評価と高い顧客ロイヤリティを獲得していることから、我が社が大きな変革をもたらす必要はないと考えております。我々が今後実施できることは、既存の優れた取引プラットフォームAPIやバックオフィスのインフラに、流動性とリスク管理機能を提供していくことであります。M&A(企業の合併・買収)戦略は、IB(イントロデューシングブローカー)パートナーやアフィリエイトサービスの柔軟性を高めるなど、エンドツーエンドのサービスを強化します。また、事業投資の拡大にも繋がり、トレーダーがより我が社を選好するでしょう。それぞれの企業買収を成功に導くことで、潜在パートナーに対し、成長を重視する我々の明確な戦略と統合能力を示すことができると考えております。
Rajesh Yohannan, Chief Executive Officer of AxiCorp - AxiCorpより引用
AxiCorpは複数のM&A事案を抱えるなか、オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)【以下、ASICと称す】から、同国の金融サービスライセンスを停止されたことに対し控訴している状況だ。同社は既に、ASICから指摘された問題点の多くの項目を自己申告しており、ライセンスの停止に該当しないと確信していることから、控訴する決断を下したという。またAxiCorpは、事業規模や複雑性を考慮したうえで、オーストラリアのコンプライアンスを遵守すべく、これまで膨大な投資を行ってきたとのことだ。実際に、足元では、ASICの懸念事項に関して、リスク管理及び規制コンプライアンス分野において経験豊富な専門家による独自調査を行い、同社のオペレーションに対しポジティブな評価を得ているという。更に、必要とされる業務は全て完了させており、専門家が指摘した改善策も既に講じているとコメントしている。尚、オーストラリアの規制環境を巡っては、豪州ブローカーがASICの規制動向を注視しており、最近ではPepperstoneがASIC規制策に問題提起するなど、一部の海外FXブローカーが当局の規制策に懸念を表明している。
AxiCorpは、定評あるテクノロジーを持つStarを買収し、サービスの強化を図ることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。
release date 2020.02.10
2007年に創業したAxiCorpは、ASICの規制下において、AxiTraderブランドを運営するオーストラリアの有力海外FXブローカーだ。FXやCFD関連の80種類以上の金融商品を、0.0pipsからのタイトなスプレッドと最大レバレッジ400倍でサービス提供している。取引プラットフォームはMetaTrader4【以下、MT4と称す】を導入しているほか、ZuluTradeのソーシャルトレーディングなども利用することが可能だ。また、優れた金融市場分析ツールを提供するオートチャーティスト(Autochartist)や、FOREX.com MT4、VPSサービスなども活用することができる。取引口座は、取引手数料無料のMT4スタンダード口座と、スプレッドが0.0pipsからのプロ口座の2種類を用意している。最低取引サイズは0.01ロットであることから、特に少額投資を行う投資初心者のニーズにも対応している模様だ。AxiCorpは、足元ではM&Aを通じて積極的に業容拡大を図っていることから、更なる顧客基盤の拡大に向け、買収企業とのシナジーを発揮した如何なるソリューションを提供するか今後も注目したい。
作成日
:2020.02.10
最終更新
:2022.06.01
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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