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FXStreet、フィンテック企業conv.rsと提携

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update 2021.08.31 15:29
FXStreet、フィンテック企業conv.rsと提携

update 2021.08.31 15:29

メッセージアプリを活用したニュース配信を開始

BtoC向けに最大級のFX関連ポータルサイトを運営するFXStreet(本社:Portaferrissa 7, 1r 2a Barcelona 08002 Catalonia Spain[1])が、主要メッセージアプリを活用した顧客コミュニケーション関連ソリューションを提供するフィンテック企業のconv.rsと提携したことが明らかになった。[2]

FXStreetは顧客の維持・拡大を図るべく、conv.rsのユニークなソリューションを活用することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指すとのことだ。具体的には、Telegram(テレグラム)やLINE(ライン)、Facebook(フェイスブック)のMessenger(メッセンジャー)などのメッセージアプリを活用して、FXStreetの経済指標カレンダーや金融市場関連ニュースなどの配信サービスを強化するという。FXStreetの読者は、自身で好みのメッセージアプリを利用できるほか、同社にとっては複数のメッセージを同時に管理することが可能になるとのことである。

Eメールなどの伝統的なマーケティング手法と比較して、メッセージアプリ経由で受信したコンテンツは、クリックされる可能性が高くなる傾向にあるという。また、メッセージアプリを利用する消費者の平均開封率が80%である一方で、クリック率(Click Through Rate, CTR)は30%であることから、移動中にコンテンツを閲覧する傾向にあることが示されている。そのため、メッセージアプリを活用することで、大多数のユーザーにリーチすることができると推察される。

両社の提携に際し、FXStreetのCEOであるSetxi Fernánez氏は、メッセージングやソーシャルメディアの重要性を認識しており、conv.rsと提携し、既存顧客向けに新たなサービスを提供できることを大変喜ばしく思っているという。また、conv.rsの開発部門パートナーであるEnis Mehmet氏は、メッセージアプリの人気は疑いようがないとコメントしている。加えて、WhatsApp(ワッツアップ)は2019年最多のダウンロード数を誇るモバイルアプリであり、消費者が最も活用するコミュニケーションツールがメッセージアプリであることは明白だとコメントしている。

FXStreetは、conv.rsと提携し、情報配信力を強化することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.02.10

出典元:

ニュースコメント

デジタルエコノミーに即した顧客サポート体制の構築を図る金融サービスプロバイダー

AIや機械学習など画期的なデジタルテクノロジーが生み出されたことにより、スマホユーザーを対象にしたモバイルアプリや、eコマース、オンライントレード、電子決済サービスなどを通じたデジタルエコノミー化が急速に進展している。顧客の消費行動も変化していることから、海外FXブローカーにとっては、消費者ニーズに適したソリューションの提供が求められている状況だ。このような市場環境下において、一部の金融サービスプロバイダーは、FXStreetのようにメッセージアプリを活用した顧客サポート体制を構築している。例えば、Plus500が顧客サポートにWhatsAppを活用しているほか、SpotwareはBlinger.ioと提携し、メッセージアプリやソーシャルネットワークを統合した単一のインターフェースを活用することで、サポート機能を強化している。更に、DevexaがcTraderと機能統合し、メッセンジャー機能やスマートスピーカーを活用した情報提供を試みている。日進月歩でデジタルテクノロジーが進化を遂げるなか、今後も金融サービスプロバイダー各社が、デジタルエコノミーに即した顧客サポートサービスを提供することを期待したい。


Date

作成日

2020.02.10

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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