Select Language

リップル社のXRP販売額が前期比で80%以上減少

リップル社のXRP販売額が前期比で80%以上減少

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
リップル社のXRP販売額が前期比で80%以上減少

update 2021.08.31 15:29

プログラム販売を一時停止したことが大きく影響

仮想通貨関連テクノロジーの開発を手掛けるRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】は、同社が発行する仮想通貨であるXRPの販売額が前四半期の6,624万ドルから80.2%減少し、1,308万ドルにまで落ち込んでいることを報告した。[1]

リップル社が先日公開したレポートによると、XRPの販売額は全ての市場で大幅に減少しており、特に昨年の第3四半期からプログラム販売を一時的に停止した影響が顕著に表れていることが明らかになった。プログラム販売は仮想通貨取引所などでのXRP売却を意味しているが、2019年第3四半期に1,612万ドルあった販売額が第4四半期にかけて0になっている。しかしながら、XRPの販売額が減少したことには、リップル社がXRPの販売額を算定する際に、新しくCCTT(CryptoCompare Top Tier)の掲載データを参照するようになったことも関係しているようだ。以前、参照元となっていたCoinMarketCapは、統計を偽装していた疑いがあるため、リップル社はより保守的なアプローチを採用したという。

また、取引所におけるXRPの平均日間取引量も、同時期に1億9,810万ドルから1億8,734万ドルにまで減退しており、2019年第2四半期に4億2,951万ドルだったことを考慮すると、その勢いが急速に失われている様子がうかがえる。現在、XRPは1通貨あたり0,22ドルで取引されているが、同仮想通貨の時価総額は依然として1,000万ドルを超え、仮想通貨市場全体でも3番目の規模を誇っている状況だ。

レポートの中でリップル社は、昨年の第4四半期に合計20億通貨のXRPを新たに流通させたことを公表している。そこには2019年にODL(On-Demand Liquidity)を介した取引量が100倍、第3四半期から第4四半期にかけて650倍に急増した背景があり、リップル社はこれが国際取引におけるXRPの需要増加に対応した結果だと説明した。実際にリップル社は追加投資を実施したマネーグラムに加え、昨年11月だけでgoLanceやViamericasなど、複数の企業をODLのクライアントとして招き入れているが、XRPの販売額は回復に向かうのか、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2020.01.27

出典元:

ニュースコメント

価格操作の疑いで仮想通貨コミュニティに不安

昨年、リップル社はXRPレジャーのアップデートをリリースするなど、仮想通貨や分散型台帳技術を軸とした同社のプロジェクトを積極的に推進してきたが、XRP価格は振るわず下降線を辿っている。ビットコイン(Bitcoin)価格が1万ドルを大幅に上回った6月にかけては、その動きにつられてXRP価格も一時上昇したものの、6月をピークに年末までに50%以上の下落を記録した。今年に入り、半減期の影響で相対的な需要増加が見込まれるビットコインとは対照的に、XRPは価格をコントロールすることを目的としたダンピングが行われた可能性があると噂されており、仮想通貨コミュニティに不安が広まっているようだ。リップル社はこれを否定しているが、その真相は明らかになっていない。昨年末、リップル社は開発者向けプラットフォームをXpring.ioに統合し、開発活動を支援することで巻き返しを試みているだけに、今後も同社の取り組みに期待したい。


Date

作成日

2020.01.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル