Select Language

FCAとイングランド銀行、AIと機械学習関連フォーラムを開催する意向

FCAとイングランド銀行、AIと機械学習関連フォーラムを開催する意向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.24 17:12
FCAとイングランド銀行、AIと機械学習関連フォーラムを開催する意向

update 2022.01.24 17:12

実務的な課題や障壁及び潜在リスクの情報共有などを模索

英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】と、同国の中央銀行であるイングランド銀行は、AIや機械学習ツールを活用する金融機関を取り巻くテクニカル面及び金融政策上の課題を研究すべく、AIパブリックプライベートフォーラム【以下、AIPPFと称す】を開催する意向であることが明らかになった。[1]

AIPPFは、イングランド銀行マーケット・バンキング部門を率いる副総裁のDave Ramsden氏と、FCAストラテジー・コンペティション部門でエグゼクティブディレクターを務めるChristopher Woolard氏が、共同議長に就任する見通しだ。同フォーラムの主目的は、金融機関によるAIや機械学習ツールの活用に伴う実務的な課題や障壁、及び潜在リスクの情報共有と理解である。更に、こうしたテクノロジーの安全な導入を効果的にサポートする仕組みやガイダンス及び好事例の把握、AIや機械学習ツールの活用動向の検証が挙げられている。FCAとイングランド銀行は、AIや機械学習ツールの開発を積極的に手掛けている企業や当局、学術機関が優先されるものの、多くの企業がAIPPFへ参加することを歓迎するという。

尚、2019年にイングランド銀行が300社の金融機関を対象に実施した調査によると、英国を拠点とする金融機関の3分の2が機械学習ツールを活用しており、テクノロジーは更に進化を遂げているとのことだ。規制策は障壁とみなされていないものの、複数の金融機関が現行の規制策を適切に解釈するため、追加のガイダンスの必要性を訴えているという。

官民が一体となってAIPPFを盛り上げ、最先端テクノロジーに関する理解を深めることで、より効率的な規制環境が構築されることを期待したい。

release date 2020.01.27

出典元:

ニュースコメント

デジタルエコノミーに即したソリューションの開発を急ぐ海外FXブローカー

フィンテック革命によるデジタルエコノミー化が急速に進むなか、海外FXブローカー各社は、従来とは異なるビジネスモデルの構築や、先進的なテクノロジーを活用した商品開発などが求められている。足元においては、多くの海外FXブローカーがAIや機械学習を活用した独自取引ツールを開発したり、高付加価値機能を有するテクノロジープロバイダーとの戦略的提携を積極的に推進している状況だ。例えば、JPモルガンチェースが次世代型アルゴリズム取引ツールを開発し、機械学習を用いた最善の取引手法の提案を行っている。また、GO Marketsはa-quantの取引シグナルの提供を開始し、FXのエントリーポイントなどの表示にAIを活用している模様だ。更に、TopFXがBridgerpayと提携し、AIを活用した決済サービスの最適化を図っている。金融テクノロジーの更なる発展が予想されることから、快適な取引環境の整備を図る、海外FXブローカー各社のフィンテック活用動向に注目したい。


Date

作成日

2020.01.27

Update

最終更新

2022.01.24

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル