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シカゴ・ボード・オプション、2019年通年の取引高データを公表

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update 2021.08.31 15:29
シカゴ・ボード・オプション、2019年通年の取引高データを公表

update 2021.08.31 15:29

複数のオプション取引項目で過去最高を記録

世界最大のデリバティブ取引所であるシカゴ・ボード・オプション(Cboe Global Markets, Inc., 本社:400 S LaSalle St. Chicago, IL 60605, USA[1])【以下、CBOEと称す】は1月6日、12月単月と2019年通年の取引高データを公表した。

CBOE傘下であるC2オプション取引所(C2 Options Exchange)【以下、C2と称す】の2019年オプション取引における1日あたりの平均取引量(ADV)は前年比約13%増の681,000枚超となり、過去最高を更新した。また、EDGXオプション取引所(EDGX Options Exchange)のADVは前年比12%増の531,000枚超となり、C2同様に過去最高を記録した。

ミニS&P500オプション(ティッカーコード:XSP)取引高は68,800枚超と、2018年に打ち立てた過去最高である約19,400枚と比較して3倍以上増加した。尚、同オプションは、通常のS&P500インデックスオプションと比較して、サイズが10分の1となる金融商品だ。また、フレックス・オプションズ(FLEX Options)取引高も1日あたり67,700枚超となり、従来の過去最高である2015年の18,800枚を大きく上回る良好な結果となった。

2020年に入っても、地政学リスクの高まりを背景に、ボラティリティが大きく高まっており、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.01.09

出典元:

ニュースコメント

顧客基盤の拡大に向け独自戦略を打ち出す各国証券取引所

今回、過去最高となる通年取引高を記録したCBOE以外にも、足元ではCMEが過去最高となるFX取引高を公表している。一方で、ユーロネクストFX、Cboe FX、FXSpotStreamの取引高が低迷しており、各証券取引所のサービスレベルや注力分野に応じて取引高に差が生じている模様だ。証券取引所間のグローバル顧客獲得競争が激化するなか、各証券取引所は更なる顧客基盤の拡大に向け、積極的に独自戦略を打ち出している状況でもある。たとえば、CBOEはEuroCCPを買収し、欧州市場での株式取引及び決済サービスの拡充を推し進めている。更に、ナスダック(Nasdaq)が仮想通貨取引所への技術提供を発表したほか、韓国証券取引所ではビットコインETFの導入が検討されるなど、仮想通貨分野に注力する取引所も散見されている。各証券取引所から画期的なソリューションが提供されることで、投資家にとって快適な取引環境が整備されることを期待したい。


Date

作成日

2020.01.09

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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