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ユーロネクストFX、Cboe FX、FXSpotStream各社の取引高が低迷

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update 2021.08.31 15:29
ユーロネクストFX、Cboe FX、FXSpotStream各社の取引高が低迷

update 2021.08.31 15:29

3社の総取引高、ADVが大幅に減少

欧州最大の取引所の一つであるEuronext傘下にてFXマッチングシステムを提供するEuronext FX(本社:7th floor 180 Maiden Ln New York, NY 10038 USA[1])【以下、ユーロネクストFXと称す】と、世界最大のデリバティブ取引所シカゴ・ボード・オプション(CBOE Holdings)の子会社であるCboe FX(本社:17 State Street New York, United States[2])及びLiquidityMatch LLCのアグリゲーション(流動性集約)サービス子会社であるFXSpotStream(本社:100 Town Square Place Suite 201 Jersey City, NJ 07310[3])のそれぞれが公表した2019年11月期のFX取引高が、軟調な取引となった10月に続き低迷する結果になったことが明らかとなった。

ユーロネクストFXの11月期FX取引高は3,130億ドルとなり、2019年10月期の4,290億ドルと比較して27%減少したほか、平均日次取引高(ADV)に関しても前月比20%減で着地した。

Cboe FXの機関投資家向け市場の11月期FX取引高は5,980億ドルとなり、2019年10月期の7,280億ドルから17%減少すると共に、2018年11月期の7,660億ドルからは22%縮小した。更に、Cboe FXの10月期のADVは285億ドルと、2019年9月期の316.6億ドルから10%減となったほか、2018年10月期と比較しても18%減となる弱い業績発表となった。

FXSpotStreamのADVは309.5億ドルとなり、2019年10月期の333.6億ドルから7.2%減少し、2018年11月期と比較しても13%減少と、2018年8月期以来の最低水準に落ち込んだ。FX総取引高に関しても6,500億ドルとなり、2019年10月期の7,670億ドルから急落すると共に、2018年7月以来の大幅縮小となった。ただし、11月期の営業日数が前月期と比較して2営業日少ないことが、取引高の大幅減少に幾分繋がった模様である。

FX市場のボラティリティが低下するなか、3社が顧客の取引を活性化させるべく、如何なる戦略を打ち出すか注目したい。

release date 2019.12.03

出典元:

ニュースコメント

FXSpotStreamの次の一手に注目

2011年12月に立ち上げられたFXSpotStreamは、FXスポット取引、スワップ、NDF(為替先渡取引)、貴金属スポット取引向けのアグリゲーション及びマッチングサービスを提供している。同社の顧客はニューヨーク、ロンドン、東京の各所に設置されたコロケーションより、GUIもしくはシングルAPIにアクセスすることで、JPモルガンチェースやUBS、MUFGなど世界を代表するリクイディティプロバイダーと繋がり、FXSpotStreamの各種ソリューションを利用することが可能だ。その際、同社は顧客やリクイディティプロバイダーに対し、ブローカレッジフィーやデータ及びホスティング手数料を課さないことで、執行コストを低減させる仕組みを採用しているところに特色を持つ。しかしながら、FXSpotStreamの総取引高は2019年9月から低迷が続いていることから、経営の立て直しを図るべく、抜本的な改善策が求められていると言えそうだ。また、ユーロネクストFXはブランド名を刷新すると共に、ユーロネクストFXはシンガポールに進出するなど、競合との競争も激化している状況だ。他方で、米国のオンライン証券業界に目を向けると、チャールズ・シュワブがTD Ameritradeの買収を模索するなど、取引手数料無料サービスの導入をきっかけとして、業界再編の口火が切られている。FXSpotStreamが急落した業績を回復させるべく、競合他社との合併の道を進むのか、もしくは画期的なソリューションを打ち出すのか、今後の動静を見守る必要がありそうだ。


Date

作成日

2019.12.03

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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