Select Language

ファストマッチ、ユーロネクストFXへとブランド名を刷新

ファストマッチ、ユーロネクストFXへとブランド名を刷新

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
ファストマッチ、ユーロネクストFXへとブランド名を刷新

update 2021.08.31 15:26

ユーロネクストのブランド力を活かし顧客基盤の拡大を模索

欧州最大の取引所の一つである、Euronext【以下、ユーロネクストと称す】は、同社傘下にてFXマッチングシステムを提供するFastMatch Inc.(本社:7th floor 180 Maiden Ln New York, NY 10038 USA[1])【以下、ファストマッチと称す】がユーロネクストFXへとブランド名を刷新させることを発表した。ファストマッチは親会社であるユーロネクストの高いブランド価値を活かしたブランディング戦略を遂行することで、更なる顧客基盤の拡大を図る意向だ。

今回のファストマッチによるブランド名変更は、ユーロネクストがファストマッチ株式の90%を取得し傘下に治めてから約2年の月日を経ての発表となった。ユーロネクストは、ファストマッチのブランド名変更により、ビジネス面の繋がりを強固にすると共にブランド統一を行うことによるシナジー効果が期待できると言う。またファストマッチが、数々の受賞歴のある優れたテクノロジーを活用し業績を拡大させると共に、事業運営面の成熟度も高まってきたこの時期にコーポレートブランドを刷新させる決断に至ったとのことである。なお、CBOE Holdingsが機関投資家向けFX取引所であるHotspotを傘下に持つBats Global Marketsを買収した際にも、親会社とFX子会社がブランド名を統一する同様の動きが見られている。

そしてファストマッチが提供する商品名に関しては、ファストマッチECNがユーロネクストFX ECNに変更される一方で、DisclosedMatch, SafeMatch®, AlgoMatch, ManageMatchに関しては名称変更を行わないとのことである。今後ファストマッチは、ユーロネクストの高いブランド力を活かし自社のブランド認知度を高めることで、巨額の資産を運用する機関投資家顧客の獲得を図る意向だ。

ブランド名の刷新に際し、ユーロネクストFXのCEOであるKevin Wolf氏は以下のようにコメントしている。

今回のブランド刷新は、我々が今後もFX関連ビジネスの拡大にコミットすることを表現する非常に画期的なものであります。我が社がユーロネクストの一員として加わったことにより、欧州におけるプレゼンスを向上させると共に広範な顧客基盤にアクセスできるようになりました。またユーロネクストの傘下に収まることで、市場参加者にリアルタイムで取引データを提供する革新的な中央集権型ストリーミングサービスであるユーロネクストFX Tapeを開発した他、近日中にシンガポールにて新たなマッチングシステムをリリースしアジア地域のお客様へ付加価値の高いサービスを提供していく意向であります。

Kevin Wolf, CEO of Euronex FX - ユーロネクストより引用

技術力に定評のあるファストマッチが、ユーロネクストが誇る高いブランド力を活用することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.04.17

出典元:

ニュースコメント

ブランド名変更による取引拡大が期待される

ユーロネクストは2000年の創業以来、ヨーロッパ圏内5ヶ所に拠点を持ち、地域最大の取引所の一つとして事業を行っており、その知名度は高く、ヨーロッパはもちろん、世界中で知られている取引所連合である。一方のファストマッチは2012年にニューヨークにて設立され、提供するFX取引における電子取引ネットワーク(ECN)には定評があり、数多くの受賞歴を持つ。今回の発表によると、2017年にユーロネクストによるファストマッチの買収が発表されて以来、2年越しでのブランド名刷新となるが、背景にはブレグジットの影響による不安定なヨーロッパ市場への不安から、好調なファストマッチ事業の強化を狙いたい思惑があるようだ。定評のあるファストマッチのサービスが絶大な知名度のユーロネクストの名前の元提供されることによるシナジー効果は図りしれないであろう。これまでも、ユーロネクストはCommcise社株78%を取得する事により、英国を拠点とする企業の株を取得するなど、積極的に買収を行っており、このことからもブレグジット後のEU圏での事業保身を行うだけにとどまらない挑戦的な企業姿勢を見て取ることができる。ユーロネクストのさらなる発展により、市場全体が活性化されるよう期待したい。


Date

作成日

2019.04.17

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル