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Takasbank、ブロックチェーンを活用したデジタルゴールド転送システムをリリース

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update 2021.08.31 15:29
Takasbank、ブロックチェーンを活用したデジタルゴールド転送システムをリリース

update 2021.08.31 15:29

すでに複数の有力金融機関がプロジェクトへの参画を表明

トルコ・イスタンブールの中央清算機関(Central Counterparty, CCP)であるIstanbul Clearing, Settlement and Custody Bank Inc.(本社:Reşitpaşa Mahallesi, Borsa İstanbul Caddesi, No:4 Sarıyer 34467 İstanbul [1])【以下、Takasbankと称す】は、ブロックチェーン技術を基盤としたBIGA Digital Gold【以下、BIGAと称す】と呼ばれる、物理的な金(ゴールド)を担保とした送金システムをリリースしたことを発表した。

Takasbankによると、ブロックチェーン技術を基盤とするBIGAを活用することで、一定の基準によってデジタル化された金やコモディティをP2P(ピア・ツー・ピア)で転送することができるインフラ構築を目指すとのことだ。同機関は2017年にBIGAプロジェクトを開始し、トライアル運用が完了した2019年9月に初めてシステム概要を公表している。またTakasbankはトルコの通信社Anadolu Agency(AA)に、BIGAプラットフォームはブロックチェーン技術により、独自の価値を持たず、既存の規制に準拠し、物理的な資産を裏付けとするデジタル資産の転送を可能としており、世界中の同様のプロジェクトと差別化が図られている、とコメントしている。

BIGAプロジェクトには、既にZiraatやVakif、Garanti BBVA、Albaraka Turkなど複数の国営及び民間金融機関が参画している。また、同システムのアップデートを行うことで、プロジェクトに参画する金融機関の間では、絶えず金資産の転送が可能だという。Takasbankによると、BIGAはデジタルゴールドの発行、償還、送金という3つの機能を主目的としていることに加え、ゴールド転送システム(Gold Transfer System)との統合や決済の自動化、モニタリング及びレポーティングツール機能も搭載させたとのことだ。

なお足元では、世界的に金を裏付けとするデジタル通貨の発行に人気がある。たとえば2019年9月に、Paxosは金連動の仮想通貨を発行し、物理的な金をデジタルトークンと交換できる仕組みを構築した。そして今回、Takasbankは人気が高まるデジタルゴールド転送システムをリリースすることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.01.03

出典元:

ニュースコメント

国主導で仮想通貨分野の強化を図るトルコ

トルコ経済は、混迷から抜け出せずにいる。同国経済のアキレス腱となっている国内総生産(GDP)比の経常赤字は、2017年の5.6%から2018年には3.5%に改善したものの、景気の悪化で輸入が減少したことが要因になっている模様だ。トルコリラの低迷も続いており、米国との政治対立を背景に、2018年8月につけた史上最安値の15.40円を再び割込む可能性もでてきている。他方で、トルコ政府は中央銀行主導の仮想通貨発行を検討しており、国が仮想通貨分野の発展を主導していく意向である。同分野に注力することで、低迷するトルコ経済を活性化させる意図があると推察されるが、強力な権限を握るエルドアン大統領の独裁化を懸念するグローバル投資家からの信頼は失墜している。一方で、2019年6月にHuobiがトルコ市場への進出を発表するなど、一部の企業からは依然として同国の仮想通貨市場は魅力的に映っている模様である。強権を発動するエルドアン大統領のもとで、安全性と安定性を確保した仮想通貨市場が形成されるか、政府を始めとする規制当局の動向を見守る必要がありそうだ。


Date

作成日

2020.01.03

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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