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BitGo、ビットコインSVのハードフォークによる影響を公表

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update 2021.08.31 15:29
BitGo、ビットコインSVのハードフォークによる影響を公表

update 2021.08.31 15:29

仮想通貨ウォレットでの資金受け取りが不可能となる

米国の大手仮想通貨カストディ企業であるBitGo, Inc.(本社:DMCA Agent 445 Sherman Avenue, Suite 200, Palo Alto California 943066[1])【以下、BitGoと称す】は、ビットコインSV(Bitcoin SV)の次期ハードフォークであるジェネシス(Genesis)の実装に伴い、同社の仮想通貨ウォレットで同仮想通貨の受け取りができなくなることを公表した。[2]

今月18日、BitGoのあるエンジニアは2020年2月4日に予定されているビットコインSVのハードフォークでコンセンサスアルゴリズムが変更され、Pay-to-Script-Hash 【以下、P2SHと称す】 の出力が無効になると説明している。BitGoの仮想通貨ウォレットはP2SHベースのマルチシグアドレスを使用していることから、ビットコインSVの受け取りが不可能になるだけでなく、送金処理においても無効なトランザクションが生成されるようだ。

2月4日以降もビットコインSVをBitGoの仮想通貨ウォレット内に保有し続けた場合、その資金は破棄することしかできなくなるという。BitGoはこのハードフォークが実施される前に、外部ウォレットにビットコインSVを送金するか、ビットコイン(Bitcoin)に両替することを推奨している。BitGoは機関投資家や仮想通貨取引所などの数十億ドル規模の仮想通貨資産を管理しているため、多くのクライアントがこのビットコインSVによるハードフォークの影響を受けることになると言えよう。

昨年米国でカストディ企業としての承認を受けたBitGoは1億ドルを補償する仮想通貨保険の提供を開始するなど、仮想通貨分野での事業拡大に向けて積極的な動きを見せている。その他にもBitGoはビットコインのSegwit2xハードフォークを推進し、ブロックチェーン開発にも貢献しているが、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2019.12.20

出典元:

ニュースコメント

業界で高い評価を受けるBitGoの仮想通貨ウォレット

BitGoの仮想通貨ウォレットは主要なブロックチェーンで発行されるネイティブトークンに加え、イーサリアム(Ethereum)のERC-20トークンを含む200種類以上の仮想通貨に対応しており、汎用性の高いサービスとなっている。また、BitGoは仮想通貨ウォレットにカスタマーキーとBitGoキー、バックアップキーの3つの秘密鍵から成るマルチシグシステムを採用し、堅固なセキュリティーを実現したという。この仮想通貨ウォレットは業界でも評判になっており、BitGoのクライアントであるBitStamp(ビットスタンプ)のCEOを務めるNejc Kodric氏も同社のサービスを高く評価しているようだ。現在BitGoはビットコインブロックチェーン上の全トランザクションにおける20%以上を処理するまでに成長しているが、米国で仮想通貨カストディサービスを開始したジェミニやその他競合の動きにどのような対応を見せるのか、今後も同社の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2019.12.20

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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