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Tradesocio、データインテリジェンス会社GBGと提携

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update 2021.08.31 15:29
Tradesocio、データインテリジェンス会社GBGと提携

update 2021.08.31 15:29

デューデリジェンスプロセスの大幅な短縮を実現

シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore, 038988[1])は、経済のデジタル化時代におけるコンプライアンスを遵守すべく、本人確認関連のデータインテリジェンス専門会社GBG(本社:The Foundation, Heronsway, Chester Business Park, Chester, CH4 9GB[2])と提携したことを発表した。

GBGは、犯罪履歴の確認やAML(アンチマネーロンダリング)、KYC(本人確認)などの顧客データ分析に関連したテクノロジーソリューションを提供している。特に、詐欺やリスク、プライバシー、顧客の所在地など広範なコンプライアンス分野に注力しているという。同社のテクノロジーを活用することで、本人確認に要する時間を半減させ、デューデリジェンスプロセスの大幅な短縮を図ることができるとのことだ。またGBGがTradesocioのマーケットプレイスに加わることで、市場シェアの拡大を図る金融機関に対して、包括的なデータインテリジェンスとプロセス自動化などの新たなミドルオフィスソリューションを提供し、Tradesocioのエコシステムを補完する形で業界横断のインフラ提供が可能になるという。

両社の提携に際し、TradesocioのCEOであるWael Salem氏とGBGの本人確認部門ゼネラルマネージャーを務めるNigel Clark氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社のマーケットプレイスに、規制対応関連のテクノロジープロバイダーであるGBGが加わったことを大変喜ばしく思っております。同社は、コンプライアンスやAML、KYC分野において高い専門性を有し、ベストプラクティスを実践しております。

Wael Salem, CEO at Tradesocio - LeapRateより引用

Tradesocioとパートナー契約を締結したことは、様々な業態の多岐にわたる金融機関に対し、グローバルベースで我が社のテクノロジーソリューションを提供するうえで大きく前進したと考えております。

Nigel Clark, General Manager Identity Verification at GBG - LeapRateより引用

なお、Tradesocioにリフィニティブが加入するなど、Tradesocioはエコシステムの拡大を模索している。一方で、GBGはTradesocioと提携することで、規制を遵守したコンプライアンス対応を図る金融機関に対し、データインテリジェンスとプロセス自動化の重要性をアピールすることが期待できそうだ。

release date 2019.12.20

出典元:

ニュースコメント

レグテックを活用しコンプライアンスプロセスの簡略化を図る金融サービスプロバイダー

GBGが強みとするデータインテリジェンスとは、取引データなどを表やグラフなどの情報に加工し、更にその内容を分析して、より効率的な販売戦略の構築やコンプライアンス対応などに役立つ価値判断を提供するサービスのことだ。特に、グローバルベースで規制が目まぐるしく変化するなか、海外FXブローカーがレグテックを活用した効率的なコンプライアンス体制の構築を模索しているため、データインテリジェンスサービスは、多くの金融サービス並びにITサービス会社が注力する分野の一つとなっている。GBGのようにレグテックソリューションの提供を推し進める金融サービスプロバイダーは増加傾向にあり、足元ではサクソバンク証券がTorstoneと提携し、クラウドベースの規制対応レポーティングを実践するほか、ExnessがSumsubと提携し、多岐にわたるコンプライアンスプロセスの効率化を模索している。多くの海外FXブローカーが日進月歩のテクノロジーを活用し、効率的にコンプライアンス対応を図ると共に、投資家にとってより安全な取引環境が整備されることを期待したい。


Date

作成日

2019.12.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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